【薬膳の効能】フェンネルの効能 体の内側を強力に温める
フェンネルシードの主な効能
温性
1. 陰と血(精)を増やす
2. 肝腎の機能を補う
フェンネルシードは中薬
フェンネルシードは中医薬膳では「小茴香」と呼ばれ、温裏薬に分類されます。体の内側を温める食薬です。
基本的に寒証の人に使います。専門的には腎陽を温めます。手足や腰、お腹の冷えを改善し、冷えによる痛みもにも良いでしょう。
冷えが原因の痛みに使うことができます。例えば冷えによる腰痛、腹痛、月経痛に良いと思います。
フェンネルは気の巡りも良くする
フェンネルシードは独特の香りで気の巡りを良くする作用もあります。
気が滞って胃が痛む時や消化不良を起こしている時などにも向いています。また気滞と血瘀が合わさったようなタイプの人(気滞血瘀)にもおすすめです。
ただしフェンネルシードは体の内側を強力に温めるため、気滞で熱がこもっている方は使用量は少なめにしてください。
参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中葯学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献
ほかの食材効能一覧はこちら≫ | 二十四節気一覧 | 薬膳用語集
※ 本ページは教育目的の一般情報です。医療・診断・治療の代替ではありません。体質や服薬に関しては専門家にご相談ください。