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【薬膳の効能】柚子(ゆず)|実と皮で異なる薬効。気の巡りを整え、胃腸スッキリ。

中医学の定義において柚子は、部位によって性質が異なります。皮の部分は温性で、爽やかな香りが「気(エネルギー)」の巡りをスムーズにする効能を持ちます。

一方で実は涼性であり、胃腸の働きを整えて、上がった気を下げることで胸やお腹をスッキリさせる作用があります。ストレスによる喉の詰まりや食欲不振の改善に適した食材です。

ゆず

中薬学的データ 🍵 医食同源

性味:皮=辛・甘・ / 実=酸・甘・ / 帰経:胃・肺・肝

柚子の薬膳的効能と特徴

  • 理気解鬱りきげうつ(ゆずの皮):気の巡りを良くし、ストレスを緩和する
    皮に含まれる芳香成分は、滞った気の流れを正す働きがあります。お腹や脇が張る、喉に詰まりを感じる、ため息が多い、イライラするといった気滞(きたい)タイプ の方におすすめです。
  • 和胃降逆わいこうぎゃく(ゆずの実):胃腸を整え、食欲を呼び起こす
    実は胃や腸の気の流れを正常化し、スッキリさせる作用があります。上がった気を下げて胸や腹部の不快感を取り除き、食欲を促進するのに役立ちます。
💡 知っておきたいポイント:実と皮の面白い関係
柚子の最大の面白さは、皮が温性、実が涼性と、同じ果実の中で性質が反対である点です。おせち料理では「邪気を払う」として香り付けに使われますが、ストレスの多い現代人にとって、柚子の香りは最高の「気のサプリメント」。お正月の華やかさだけでなく、他のおせち食材と合わせた効能のバランスは【おせち特集ページ】でも詳しく紹介しています。
皮(温)
気の巡り・ストレス緩和
実(涼)
胃腸を整える・食欲増進
おすすめ
喉の詰まり感・ため息が多い時に
 

ゆず茶

講師のひとりごと

柚子の香りをかぐだけで、心がふっと軽くなる……そんな経験はありませんか? 薬膳的に見ると、それは柚子の皮の「理気(りき)」の力が、あなたの滞った気を巡らせてくれている証拠です。私はよく柚子茶にして、皮も実もまるごと楽しんでいます。ストレスで食欲がないときは実の酸味でスッキリと。冬の寒さで心が縮こまっているときは、皮の香りでふんわりと。一粒で二度美味しい、冬の欠かせない相棒です。

参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中薬大辞典』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

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