【薬膳の効能】もち米・餅|お腹を温め気を補う。冷えと疲れに効く冬の力
中医学の定義においてもち米(糯米)は、温性(おんせい)の性質を持ち、生命エネルギーの源である「脾(ひ)」の気を補い、体を芯から温める効能を持つ食材です。
漏れ出るものを引き締める作用もあり、冷えによる慢性的な下痢や多汗、頻尿の改善に適していますが、尿の出が悪い方や便秘、熱を溜めやすい方は摂り方に注意が必要です。
中薬学的データ 🍵 医食同源
性味:甘・温 / 帰経:脾・胃・肺 / 分類:補気薬
もち米の薬膳的効能と特徴
- 温中益気:お腹を温め、エネルギーをチャージする
お腹(脾胃)や五臓を温め、不足した「気」を補います。お腹が冷えて慢性的な下痢が続く気虚(ききょ)タイプ や、冷えが強い寒証(かんしょう)タイプ の方の活力アップに最適です。 - 渋腸止瀉:排泄を渋らせ、体の内側にとどめる
漏れ出るものを引き締める働きがあり、下痢、汗の出すぎ、頻尿、鼻血などを止める作用があります。逆に、尿の出が悪い時や便秘の時には不向きな側面もあります。
💡 知っておきたいポイント:賢い「寒熱の調整」
もち米は温性が強いため、体に熱を溜めている方や吹き出物がある時は工夫が必要です。例えば、お餅に寒涼性の「大根おろし」を添えるのは、餅の熱を大根の涼性で中和する、薬膳の「寒熱の調整」 の素晴らしい知恵。お雑煮やお餅をいただくお正月の養生バランスについては【おせち特集ページ】もあわせてご覧ください。
もち米は温性が強いため、体に熱を溜めている方や吹き出物がある時は工夫が必要です。例えば、お餅に寒涼性の「大根おろし」を添えるのは、餅の熱を大根の涼性で中和する、薬膳の「寒熱の調整」 の素晴らしい知恵。お雑煮やお餅をいただくお正月の養生バランスについては【おせち特集ページ】もあわせてご覧ください。
適応
冷え・疲れ・慢性下痢
冷え・疲れ・慢性下痢
食べ合わせ
熱が気になる時は大根と
熱が気になる時は大根と
注意
便秘・尿の出が悪い時は控えめに
便秘・尿の出が悪い時は控えめに
講師のひとりごと
寒い冬にお雑煮をいただくと、お腹の底からじんわりと温まって元気が湧いてくるのを感じますよね。私自身、疲れた時にお餅を食べると、理屈抜きで体がシャキッとするんです。もち米はまさに「食べるエネルギー」。ただし、引き締める力が強いので、お腹が張りやすい時や便秘気味の時は少しお休みして、自分の体と相談しながら楽しんでくださいね。薬膳の基本「寒熱の調整」を意識すれば、お餅は冬の強力な味方になります。
参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中薬大辞典』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献








