【薬膳の効能】きび|合う人・合わない人|胃腸の弱り・口の渇きが気になる方に
胃腸が弱く、疲れるとまず胃腸に出やすい、口や喉が渇きやすい——薬膳では、きびは気を補い、渇きを癒す雑穀とされます。
きびは、主に気虚・陰虚タイプの方に向く、黄色のかわいい雑穀。効能と「どんな時に食べたらよい?」「効能通りにいかないケース」を、あわせて紹介します。

きびの薬膳プロフィール
帰経:脾・胃・肺
主な効能:補中益気・健脾和胃・除煩止渇
きびの薬膳効能|わかりやすく
- 脾を養い、消化を助ける
- 気を補う
- 渇きを癒す
※微温とする説もありますが、ここでは平性とします。
講師のキッチンから
雑穀類は基本的に脾と胃の機能を養い気を補うものが多いのですが、それぞれに違いと特徴があります。きびは穏やかで主張が強くないので、暮らしに取り入れやすいと思います。「雑穀米」として数種類を合わせて炊くと、それぞれの薬効を同時に摂ることができます。まずは白いごはんに少し混ぜるところから始めてみると良いかもしれません。
疲れが胃腸に影響しやすい人に
薬膳では、きびは消化吸収の要である脾の働きを養い、気を補う雑穀とされます。胃腸が弱く、消化力が落ちた時や下痢しやすい時、元気が出にくい時の養生に向きます。
口や喉が渇きやすい日に
きびは口や喉の渇きを癒し、モヤモヤした気分をおだやかにする効能ももちます。特に、体の潤いが不足しがちな陰虚タイプの方に向きます。
効能通りにいかない人も…
薬膳の目で見ると、きびはすべての人に合うわけではなく、かえって負担に感じる人もいると思います。例えば、水湿や痰が溜まっている人にとっては負担になる側面もあり、人によっては量を減らすなど調整するのも立派な薬膳的養生法と言えます。
「今の自分の体には、どうかな?」という視座に立つと、きびの見え方がまったく変わりますよね。これが本当の薬膳の入り口です。
なぜ、同じ食べ物で結果が分かれるのか?
効能はブーメラン——強く効くものほど、強く外れる ≫
胃腸が弱い、消化力が弱い、下痢しやすい、口やのどが渇きやすい
雑穀ごはん(数種のはたらきを一度に)、きび団子(気を補う)、きびとかぼちゃのスープ(脾を養う)
湿が溜まっている時は控えめに。
参考文献:『中薬大辞典』、『中葯学』(上海科学技朮出版社)、『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献
※ 本ページは中医薬膳の伝統知識にもとづく教育コラムです。中医学独自の概念・用語にもとづく表現を含みます。特定の効果を保証するものではなく、医療・診断・治療の代替を意図するものではありません。体調や服薬の個別判断は、医師・薬剤師等の専門家にご相談ください。





