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【薬膳の効能】黍(きび)|疲れやすい・胃腸虚弱に。古代からの「補強の雑穀」

薬膳では、黍(きび)は平性の性質を持ち、消化吸収の要である「脾」と「胃」を養い、体のエネルギーである「気」を補う穀物です。

胃腸が弱く疲れやすい方、軟便や嘔吐、喉の渇きが気になる方に適しています。古来より日本の食を支えてきた雑穀のひとつで、穏やかに体を立て直す力を持ちます。

黍(きび)の薬膳的効能

きびの薬膳プロフィール

性味:甘・平
帰経:脾・胃・肺
主な効能:補中益気ほちゅうえっき健脾和胃けんぴわい

きびの薬膳効能|わかりやすく

  • 気を補う
  • 脾胃の働きを健全にする

きびは気を増やし、胃腸の働きを整える

きびは脾胃の機能を養い、気を補う性質があります。基本的に胃腸虚弱で消化力が弱く、疲れやすく、冷えやすく、風邪をひきやすい気虚タイプの人に合います。

適応
脾気虚、下痢、嘔吐、喉の渇き、咳
薬膳例
もちきびの雑穀スープ・お粥・きび団子
注意点
胃腸虚弱の人は控えめに

講師のキッチンから

雑穀類は基本的に脾と胃の機能を養い気を補うものが多いのですが、それぞれに違いと特徴があります。黍は穏やかで主張が強くなく、日常的に取り入れやすい雑穀です。「雑穀米」として数種類を合わせて炊くと、それぞれの薬効を同時に摂ることができて、とても良いと思います

執筆者:Emiko Ohneda(胡桃の庭 講師)

黍の薬膳・よくある質問

Q1. 黍はどう食べるのが一般的ですか?
A. 白米に混ぜて炊く「雑穀米」にするのが一番手軽です。粒のまま炊くとプチプチした食感が楽しめます。お粥に加えたり、きび団子のように練り物にしても美味しくいただけます。

Q2. 黍と白米(うるち米)、薬膳的にはどう違いますか?
A. どちらも胃を養い気を補う穀物ですが、白米が「体の土台をつくる」主食であるのに対し、黍はそこに少し加える「補強役」です。日常的には白米を中心に、黍を雑穀として取り入れるのが理にかなっています。

Q3. 胃腸虚弱の人には黍が合うと聞きましたが、注意点はありますか?
A. 黍は脾気虚の方に向く食材ですが、「胃腸虚弱の人は控えめに」という一見矛盾した注意もあります。これは、消化力が極端に落ちている時は雑穀類自体が負担になるため。体調が整ってきてから、少量ずつ取り入れてください。

参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

※ 本ページは中医薬膳の伝統知識にもとづく教育コラムです。中医学独自の概念・用語にもとづく表現を含みます。特定の効果を保証するものではなく、医療・診断・治療の代替を意図するものではありません。体調や服薬の個別判断は、医師・薬剤師等の専門家にご相談ください。

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