「脾の養生薬膳」あなたはそれを消化できるか?
脾の養生薬膳
今回は「脾」のお話です。間違えてはいけないのは、西洋医学の脾臓とは全く違う点です。
「脾」は脾臓のことではない
中医学の「脾」を簡単に言えば、消化吸収の処理能力・機能を指します。
消化とは「消して化ける」こと。食べ物の形が消えて、別のものに姿が化けます。
一方、吸収とは消化して別の形に変わったものから「新たな物質」に作り変え体内に取り込むことを意味します。
脾の不調は症状にあらわれる
脾に異常が起こると、消化がうまくいかなくなります。結果、様々な症状が出現します。
・食欲不振、食後胃がもたれる
・腹部脹満感、水腫(むくみ)
・下痢
・味覚異常
上記以外にも独特の症状があらわれます。講座では脾を養う食べ物、薬膳料理などを紹介します。
食べても気血不足が起こる理由
中医学には「脾は気血生化の源」という言葉があります。
食べたものは脾の働きによって消化吸収され、気血津液が生みだされます。(→気血津液が五臓、組織を養い正常な生命活動が成り立ちます)
裏を返せば、脾が弱ると食べ物が消化吸収されず、気血を十分に作りだすことができなくなります。結果、気虚や血虚になるわけです。
栄養価が高いものを沢山食べても、脾が弱っていると消化も吸収もうまくいかず気血が不足してくることがあります。講座では食生活の話も含めてお話しします。
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