【みんなの質問】なぜ薬膳は独学が難しいのか?超初心者向け 4つの基本
初心者の壁
最近は薬膳関連の一般書籍や教材をお読みになってから受講される方が増えています。
「薬膳がやりたくて、自分で少しかじってみたけど、よくわからなくて挫折してしまった…」
「今まで色々なところでセミナーを受けてきたけれど、頭の中で混乱しています…」
こんなご感想を伺います。
・言葉が難しい
・気や陰陽、五臓六腑の概念がイメージしにくい…
・理論をどう実践に結び付ければいいかが分からない
これらは、多くの「初心者がぶつかる壁」でもあると思うんですね。
実は私も苦労しました。独学が難しい理由を、あらためて考えてみたいと思います。
初心者が独学が難しい理由
極端に言えば、薬膳の書籍や教材は基本的に結論だけが書かれているものが多いのです。
※わかり易さを重視し極端な表現にします
結論につながるまでのロジックが書かれていない。行間は自分で調べるなり、考えるしかありません。
ある程度の自力が必要なのですが、それは初心者には難しいことです。
だから理解できないまま”結論”ばかりを読み続けることになる。その結果「何冊読んでもよく分からない…」ということになるのだと思います。
薬膳をこれから始める方向けに「まずは知っておきたい4つの基本」を紹介します。
基本中の基本ですが、教科書には書かれいません。知っておけば、不要な混乱は避けられると思います。超初心者向け 4つの基本
1.医学が違う
薬膳を学ぼうとすると「中医学」の知識が必要になります。
一般的に「西洋医学」の方がなじみ深いという方は多いと思いますが、
西洋医学の考え方で薬膳を理解しようとすると、当然ながら混乱が生じます。
薬膳は「中医学」に属することを意識しましょう。
2.成り立ちが独特
すごく簡単に言えば、中医学は「学説」の集まりです。
例えば陰陽・五行は「陰陽学説」「五行学説」という別々の学説です。
「中医学」という統一的な世界の中で、いくつもの学説が共存共栄している為、
全体として見た場合は一見、一貫性がない世界とも受け取れます。
たぶんこの点が分かりにくく、混乱のもとではないかと思うんですね。
中医学の成り立ちを把握しましょう。不要な混乱は避けられます。
3.用語が分かりにくい
中医学は用語の意味の範囲が非常に広いことも、薬膳初心者には大きな壁ではないでしょうか?
同じ言葉でも時代によって意味が変化したり、定義がはっきりしないケースも中にはあります。
こういった場合は悩まずに、変化した、はっきりしないとだけ理解して、先に進むのが得策。 (時に答えが出ないこともあります)
4.時代の差
薬膳は古代の思想や哲学が基になっているため、
薬膳を現代の思考法で理解しようとすると違和感を感じることもあろうかと思います。
時代の差を意識に置きましょう (無理に現代に引き寄せて考えると、かえって理解しにくいです)
以上4つのことだけでも知っていれば、薬膳を学ぶうえでの混乱は少し減ると思うんですね。
講義では、読むだけでは理解しにくい点や、多くの方が疑問を持ちそうなポイントをおさえてお話しします。