【薬膳入門】気が流れてこそ、血は流れる
中医学では「気」が血と津液(水)を動かすとされます。
逆に言えば、気が流れないと血の流れは悪くなり、水の流れも悪くなります。
健康情報のひとつに、血の巡りが悪い人は血液をサラサラにする食べ物を食べると良いというものがあります。
しかし中医学で考えれば、それは人によります。
例えば、血の質が悪い(いわゆるドロドロ血)せいで、血の流れが悪い人にとっては血液をサラサラにする食べ物はプラスになるでしょう。
しかし気が滞っているせいで、血が流れない人にとっては血液をサラサラにする食べ物は解決策にはなりません。
「気の流れを良くする」ことが本当の解決策なのです。
中医学では、あらゆる物質を動かすのは「気」であり気の存在を通して物質の流れを見ると、今までとは違った見方が生まれると思います。