婦人病のもと「血瘀」の典型症状と薬膳の対策法
血瘀証と薬膳
「血瘀証」とは血が停滞した状態を指します。
どの場所が、どのように流れが悪いかは人によって違いますが、
血がスムーズに正常に流れていない状況を「血瘀証」と言います。
血瘀証の症状
血瘀証の典型的な症状をいくつか挙げてみましょう。
・顔色、舌、爪、唇、皮膚の色が暗い(黒ずみ、紫)
・しこり、腫塊 腫瘤
・体のどこかに刺すような痛みがある(痛む場所は固定)
これらは何らかの原因で血の流れが悪くなっていることを示しています。この他にも様々な症状が出ますので、実際の講座では詳しく解説します。
血瘀を改善する食べ物
薬膳で血瘀証を改善するためには、主に「活血」「化瘀」という効能を持つ食べ物を使います。
例えば玉ねぎ、菜の花、青梗菜、にら、ししとう、納豆、サフラン、ターメリックなどが挙げられます。(詳細は講座で紹介します)
これらを食事に取り入れましょうというのが、一般的な薬膳のセオリーです。
血が滞るには理由がある
何を食べるかより、何を減らすか。
ところが実際には「活血の食材をいろいろ食べているのに、治らない…」という方もいらっしゃいます。
この場合は「食生活」全体をチェックしてみてください。
食事の内容を1週間くらい書き出してみると、あなたの「食生活」の傾向が見えてくると思います。

もし油脂類、甘い食べ物、アルコールが多いようでしたら、血瘀の原因になっている可能性がありますので、
全体的に量を控えめにして一定期間続け、体にどんな変化があるか?を観察してみてください。
このタイプは何を食べるかよりも、何を減らすかを優先して対策した方が、うまくいく場合も多いのです。
現代人は「ストレス」(気滞)も血瘀の大きな要因になっていると思います。ストレス対策については、女性の養生講座「精神養生論」でお話ししています。

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