1. HOME
  2. ブログ
  3. 【コラム】食物の効能
  4. 【薬膳の効能】デーツ(ナツメヤシ)|お腹を温め「気」を強力に補う天然の甘味

【薬膳の効能】デーツ(ナツメヤシ)|お腹を温め「気」を強力に補う天然の甘味

薬膳では、デーツ(ナツメヤシ)は温性の性質を持ち、胃腸を温めて「気(エネルギー)」を強力に補う効能を持つ食材です。

慢性的な疲れや冷えによる体調不良、食欲不振の改善に適しており、薬膳で使われる「なつめ」とは別物ですが、同様に高い滋養強壮効果が期待できます。

デーツ(ナツメヤシ)

デーツの基本データ

性味:甘・温
帰経:脾・胃
主な効能:補中益気・滋養強壮
分類:補気

デーツの主な薬膳的効能

  • お腹を温め、エネルギーを増やす : 補中益気ほちゅうえっき
    胃腸の働きを高めて、生命エネルギーである「気」を補います。疲れやすい、声に力がない、食欲がないといった「気虚(ききょ)タイプ」の方の強い味方です。
  • 冷えによる虚弱をサポートする : 温中散寒おんちゅうさんかん
    温性の力で内側から温め、顔色の悪さ(蒼白やくすみ)や、冷えからくるめまい・ふらつきの改善に役立ちます。
  • 心を落ち着かせ、緊張を和らげる : 安神あんじん
    なつめと同様に、ストレスによるイライラや不安感を鎮め、穏やかな心を取り戻すサポートをしてくれます。

💡 薬膳の知恵:「なつめ」と「デーツ」の違い
薬膳で多用される「なつめ」はクロウメモドキ科、この「デーツ」はヤシ科。植物学的には全くの別物ですが、どちらも「気を補う」力に優れています。デーツは特に糖分が凝縮されているため、即効性のエネルギー補給に適していますが、粘りがある分、食べ過ぎは禁物ですよ。

適応
疲れ・冷え・食欲不振
目安量
1日2〜3粒程度
注意点
湿熱タイプは控えめに

講師のキッチンから

栄養たっぷりのデーツですが、薬膳の視点では「湿熱」を生みやすい性質に注意が必要です。粘りがある甘みは、摂りすぎると体内に余分な水分や熱を溜め込んで、むくみや重だるさの原因になることも。よく噛んで少しずつ味わうのが、デーツの恩恵を最大限に受けるコツです。デーツに切り込みを入れて、お好みでくるみなどのナッツを挟んでいただくと、さらに美味しいですよ~

執筆者:Emiko Ohneda(胡桃の庭 講師)

デーツの薬膳・よくある質問

Q1. なつめと同じように料理に使えますか?
A. もちろん使えます。スープや煮込み料理に入れると、自然な甘みとコクが出ます。ただ、なつめよりも甘みが強いので、味付けの調整を楽しみながら使ってみてください。

Q2. どんな時に食べるのが一番おすすめ?
A. 仕事や家事で「あともう一踏ん張りしたい」という時や、冷えを感じて体が強張っている時。即効性のある天然のエネルギー源として役立ちます。

Q3. 控えたほうがいい人はいますか?
A. 体内に熱や水分が溜まっている「湿熱(しつねつ)」タイプの方は、甘みが症状を助長することがあるため、控えめにするのが安心です。

参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

※ 本ページは中医薬膳の伝統知識にもとづく教育コラムです。中医学独自の概念・用語にもとづく表現を含みます。特定の効果を保証するものではなく、医療・診断・治療の代替を意図するものではありません。体調や服薬の個別判断は、医師・薬剤師等の専門家にご相談ください。

健康法探しからの解放 🎈

ひとり1人が自分の体の主導権を取り戻して、内側から健康になる。胡桃の庭は、そのお手伝いができればと思っています。中医薬膳の叡智を世界へ。

関連記事

© KUMINONIWA/365 Co., Ltd.
本サイトの掲載内容の無断転載、転用を禁じます

🔰 初心者向けの講座
人気の読みもの