【薬膳の効能】デーツの効能 ナツメヤシとなつめは別もの

デーツの主な効能
温性
気を補う
デーツは中近東原産のヤシ科の「ナツメヤシ」の実です。
※薬膳で使われる「なつめ」はクロウメモドキ科の落葉樹。「なつめ」と「ナツメヤシ」は全く別の植物です。
デーツはお腹を温め気を増やす
デーツは温性で胃腸を温め、気を増やす性質があります。
お腹が冷えて顔色が悪く(くすんだ色または蒼白)、疲れやすい、食欲不振、声に力がない、風邪をひきやすい、汗が出やすい、めまいなどの症状がある人におすすめです。
専門的には気虚証の方に適応します。
ヤシに実るデーツ
私見ではデーツは食べ過ぎると「湿熱」を生みやすいように思います。熱証の方、痰湿体質の方は注意した方が良いかもしれません。そして実は気虚の方も注意が必要です。脾胃に湿熱がたまると消化吸収力が低下し、気の生成が低下して逆効果になるからです。やはり「過ぎたるは猶及ばざるが如し」と言えます。
参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中葯学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献
ほかの食材効能一覧はこちら≫ | 二十四節気一覧 | 薬膳用語集
※ 本ページは教育目的の一般情報です。医療・診断・治療の代替ではありません。体質や服薬に関しては専門家にご相談ください。