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【薬膳の効能】デーツの効能 お腹を温め「気」を補う天然の甘味

中医学の定義においてデーツ(ナツメヤシ)は、温性の性質を持ち、胃腸を温めて「気(エネルギー)」を強力に補う効能を持つ食材です。

慢性的な疲れや冷えによる体調不良、食欲不振の改善に適しており、薬膳で使われる「なつめ」とは別物ですが、同様に高い滋養強壮効果が期待できます。

デーツ(ナツメヤシ)

中薬学的データ 🍵 医食同源

性味:甘・ / 帰経:脾・胃/ 分類:補気薬

デーツの薬膳的効能とポイント

  • 補中益気(ほちゅうえっき):お腹を温め、エネルギーを増やす
    胃腸の働きを高めて、生命エネルギーである「気」を補います。疲れやすい、声に力がない、食欲がないといった「気虚(ききょ)」タイプの方の強い味方です。
  • 滋養強壮:冷えによる虚弱をサポート
    温性の力で内側から温め、顔色の悪さ(蒼白やくすみ)や、冷えからくるめまい・ふらつきの改善に役立ちます。
💡 知っておきたいポイント
薬膳で多用される「なつめ」はクロウメモドキ科、この「デーツ」はヤシ科。植物学的には全くの別物ですが、どちらも「気を補う」力に優れています。デーツは特に糖分が凝縮されているため、即効性のエネルギー補給に適していますが、粘りがある分、食べ過ぎは禁物ですよ。
適応
疲れ・冷え・食欲不振
目安量
1日2〜3粒程度
注意点
湿熱タイプは控えめに

講師のひとりごと

栄養たっぷりのデーツですが、薬膳の視点では「湿熱」を生みやすい性質に注意が必要です。粘りがある甘みは、摂りすぎると体内に余分な水分や熱を溜め込んで、むくみや重だるさの原因になることも。「気」が足りないからといって一度にたくさん食べるのではなく、よく噛んで少しずつ味わうのが、デーツの恩恵を最大限に受けるコツ。デーツに切り込みを入れて、お好みでくるみなどのナッツを挟んでいただくと、さらに美味しいですよ~

参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中薬大辞典』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

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