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【薬膳の効能】なつめ(大棗)|気血を補い、心と体を安定させる

中医学の定義においてなつめ(大棗)は、温性の性質を持ち、胃腸の働きを助けて「気(エネルギー)」と「血」の両方を補う効能を持つ食材です。

精神を安定させる作用もあり、疲れやすい、冷え、不安感があるといった症状の改善に適しており、デーツ(ナツメヤシ)とは植物学的に異なる種類です。

 
なつめ枸杞酒(胡桃の庭の薬膳)

中薬学的データ 🍵 医食同源

性味:甘・ / 帰経:脾・胃 / 分類:補気薬(ほきやく)

なつめの薬膳的効能と特徴

  • 補中益気ほちゅうえっき:気血を増やし、疲れを癒やす
    胃腸(脾胃)を整え、生命エネルギーである「気」と「血」を補います。顔色が蒼白く疲れやすい、冷えやすいといった気虚(ききょ)タイプ や、めまい・しびれを感じる血虚(けっきょ)タイプ の方に適しています。
  • 養血安神ようけつあんじん:血を補い、精神を安定させる
    中医学では「血は精神活動を支える」と考えます。なつめは血を増やすことで、不安感やイライラなどの精神不安を落ち着かせる助けとなります。
💡 知っておきたいポイント
「なつめを1日3粒食べれば老いない」という有名な格言がありますが、これは「毎日それくらいコツコツと、自分の気血を補う養生を大切に」という比喩でもあります。よく似たナツメヤシ(デーツ)とは全く別の植物です。なつめは「クロウメモドキ科」で、より「血」を補い精神を安定させる力に秀でています。
適応
疲れ・冷え・めまい・不安
生薬名
大棗(たいそう)
注意点
熱証・痰湿体質は控えめに

講師のひとりごと

なつめは薬膳の基本ですが、だからこそ「自分の体質に合うか」を見極めることが大切です。体に余分な熱がこもっていたり、水分代謝が滞っている「痰湿」体質の方が食べ過ぎると、かえって症状を悪化させることもあるんです。魔法の食材として真に受けるのではなく、今の自分に必要な分だけを賢く取り入れる。そんな「丁寧な養生」のシンボルとして、なつめと仲良くなってくださいね。

 

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参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中薬大辞典』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

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