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女性に多い「血虚証」血虚は貧血とイコールではない。

血虚証

「血虚証」とは血が不足した状態を指します。

ただし西洋医学の「貧血」のことではありません。

西洋医学の貧血は、中医学から見れば気血両虚や脾気虚、腎陽虚、肝腎不足などが原因で結果的に起こります。(その意味で貧血イコール血虚とは言えません)

血虚とは血(けつ)の絶対量の不足であり、血の生理機能の低下(パワー不足)の総称と捉えてください。

血虚証の症状

血虚は特有の症状があらわれます。例えば、

・顔や爪や唇が白っぽい (またはくすんだ色でツヤがない)
・めまい 立ちくらみ 動悸 
・手足のしびれ 
・精神不安 睡眠異常 (夢が多い・眠りが浅い・不眠) 
・月経不調 (遅れがち・期間が短い・量が少ない)

これらは何らかの原因で血の絶対量が少なく血の生理機能が低下していることを示しており、様々な症状が出現します。(講座で詳しく解説します)

血虚を改善する食べ物

薬膳で血瘀証を改善するためには「補血」「補気」の食べ物を使います。

例えば龍眼肉、黒豆、枝豆、黒木耳、金針菜、黒胡麻、にんじん、ほうれんそうなどが挙げられます。

胡桃の庭の龍眼なつめ茶

食事にこういったものを多く取り入れましょう。というのが、一般的な薬膳のセオリーです。

ただしそんなに単純な話ではない

日本人に潜む偏食の問題

ところが実際には「補血の食材をいろいろ食べているのに、治らない…」という方もいらっしゃいます。

この場合は「食生活」全体をチェックしてみてください。

食事の内容を1週間くらい書き出してみると、あなたの「食生活」の傾向が見えてくると思います。

もし野菜ばかりの生活、菓子類、パン類、インスタント食品が多いようでしたら、血虚の原因になっている可能性があります。

また度重なるダイエットも血虚につながることがあります。

血虚タイプは何を食べるかよりも、食事の内容とバランスを見直すことも重要です。

実は「目の酷使」「頭脳労働」「思い煩い」なども血を消耗します。このあたりも含めて、講座で詳しくお話ししたいと思っています。
 

 

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