【薬膳の効能】山芋の効能 滋養強壮と老化予防食
山芋の冷製スープ(胡桃の庭の薬膳より)
山芋の主な効能
平性
1. 気と陰と精を補う
2. 腎、肺、脾の機能を高める
気・陰・精を増やす
山芋は「長芋」「大和芋」「自然薯」などいくつか種類がありますが、どれも「気」を増やす薬効があります。
専門的には気と陰と精、3つを増やします。
“元気”ということがありますが、中医学の「気」とはエネルギーであり、温める力であり、内臓を動かすパワーであり、体液を内側にとどめる力でもあります。
薬膳では昔から虚弱体質、老化症状の緩和などに使われています。そして気虚証、陰虚証、腎虚タイプの人は日常の食事で積極的に使うと良いでしょう。
山芋を乾燥させたものを「山薬」と言います。山薬は補気薬として様々な漢方薬に配合されています。
脾・腎・肺に作用する
薬膳ではその食べ物がどの臓腑に作用するかを、長期的な経験値によって把握しています。
山芋は脾と腎と肺に作用し、それぞれの機能を高めます。
消化吸収力が弱っている方、水分代謝や排尿異常、老化症状がある方、空咳が出る方、虚弱体質の慢性の下痢などに向いています。
参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中葯学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献
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