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【薬膳の効能】玄米・発芽玄米|疲れやすさ・むくみ・胃もたれが気になる人に。

疲れやすく元気が長続きしない、むくみやすい、食べると胃が重くなる。薬膳では、玄米は古くから体を養う主食のひとつとされてきました。精白米よりも外皮や胚芽を残した滋養豊かな穀物として親しまれています。

玄米・発芽玄米は平性・甘で、脾・胃・肝・腎に働きかけ、補気健脾・補肝腎・化痰利水の効能を持ちます。

玄米・発芽玄米の薬膳的効能

玄米・発芽玄米の薬膳プロフィール

性味:甘・平
帰経:脾・胃・肝・腎
主な効能:補気健脾ほきけんぴ補肝腎ほかんじん化痰利水かたんりすい

玄米・発芽玄米の薬膳効能|わかりやすく

  • 脾・肝・腎を養い、気を補う
  • 余分な水を流す
  • 痰をとる

脾を養って気を補い、肝腎を支える

薬膳では、玄米はの働きを高めます。中医学の脾は、食べ物を消化し、水をさばき、吸収した栄養からを生み出すところ。まさに玄米は、消化吸収を高めて気を増やす食材です。
また、玄米はを養う性質もあわせ持ち、薬膳では肝腎の弱りからくる耳鳴り、めまいなどに用いられることがあります。

余分な水をさばき、痰をとる

玄米には、余分な水分を尿から外に出し、むくみをやわらげる働きもあります。さらに「痰」(水分が長く停滞して、濁りや粘りを帯びた状態)を取る性質もあります。
※ 中医学でいう痰は、肺だけでなく全身に停滞する病理物質を指し、西洋医学とは解釈が異なります。

発芽玄米は、消化をさらに助ける

薬膳では、発芽玄米は玄米と同様に脾を養う働きがあり、さらに未消化物(食滞)を消化する効能が加わります。つまり、消化不良で胃がもたれやすいときは、玄米よりも発芽玄米のほうが向いているわけですね。

講師のキッチンから

私は玄米派のひとりですが、いちばん大切にしているのは「消化まで含めて考える」こと。よく噛まないと吸収されず、胃腸が弱い方・ご高齢の方・病後の方には、かえって負担になることもあるわけです。その意味では、玄米はいわば“諸刃の剣”。消化力が弱めの方なら五分づき・七分づきやおかゆに、虚弱な方や病後には玄米を炒って煎じたスープにするなど、自分に合う形を選ぶようにすると消化吸収しやすいです。
ちなみに玄米にビタミンCはほとんど含まれません。やはり完璧な食べ物ってないかもしれません。だからこそ、豆や芋、野菜、きのこ、海藻と合わせて、バランスよく。結局はそこに落ち着くんですよね。

執筆者:Emiko Ohneda(胡桃の庭 講師)

適応
疲れやすい、むくみやすい、胃がもたれやすい
薬膳例
発芽玄米ごはん(胃にやさしい主食に)、玄米のおかゆ(消化力が弱めの方に)、玄米の煎じスープ(虚弱・病後の養生に)
注意点
よく噛んで。胃腸が弱い方・ご高齢・病後は五分七分づきやおかゆで。

玄米の薬膳・よくある質問

A. 薬効は豊かですが、消化に負担がかかるため、胃腸が弱い方やご高齢の方、病後の方は注意が必要です。よく噛んで食べることが前提で、消化力に自信がない方は五分づきや七分づき、玄米粥から始めるのがおすすめです。

A. どちらもを養う点は共通ですが、発芽玄米には「未消化物を消化させる」作用が加わります。胃もたれしやすい時や食べ過ぎた翌日には、玄米より発芽玄米の方が体に優しく働きます。

A. 更年期はの機能が低下し、陰虚の症状(ほてり、乾燥、不眠など)が出やすくなる時期です。黒米は腎を補いながら陰を潤す作用があるため、この年代の方の日常食として取り入れやすい食材です。

参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

※ 本ページは中医薬膳の伝統知識にもとづく教育コラムです。中医学独自の概念・用語にもとづく表現を含みます。特定の効果を保証するものではなく、医療・診断・治療の代替を意図するものではありません。体調や服薬の個別判断は、医師・薬剤師等の専門家にご相談ください。

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