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【薬膳の効能】玄米・発芽玄米|疲れやすい・むくみ・便秘に。「未精製の実力派」

薬膳では、玄米は平性の性質を持ち、消化吸収の要である「脾」と「胃」を養って気を補いながら、肝腎を支え、余分な水分と痰を取り除く穀物です。

疲れやすい方、むくみや便秘が気になる方に適しています。発芽玄米は未消化物を解消する作用が加わるため、胃もたれしやすい時にも向きます。

玄米・発芽玄米の薬膳的効能

玄米梅ごはん(胡桃の庭の薬膳より)

薬膳における玄米の基本データ

性味:甘・平
帰経:脾・胃・肝・腎
主な効能:補気健脾・補肝腎・化痰利水

玄米の薬膳効能解説

  • 補気健脾ほきけんぴ : 気を増やし、脾を養う
    玄米は胃の働きを高めて消化吸収力を整え、気虚による疲れやすさや食欲不振を改善します。
    中医学の脾は消化吸収能力を指し、脾は食べ物を消化して水液をさばき、吸収した栄養から「気」が生まれます。つまり玄米は消化吸収力を高めて、気を増やし、水液代謝を高める食べ物と言えます。
  • 補肝腎ほかんじん : 肝と腎を支える
    の働きを支え、体の根本的な力を養います。精白度の低い穀物ならではの滋養力です。
  • 化痰利水かたんりすい : 痰を取り除き、水分代謝を整える
    体内に停滞した痰や水湿を取り除き、むくみや便秘を解消します。

🔵 発芽玄米は未消化物を解消する
発芽玄米は玄米と同じようにの機能を高める作用のほか、未消化物を消化させる作用を持ちます。
消化不良で胃がもたれた時は、玄米より発芽玄米の方が向いています。

💡 薬膳の知恵:発芽玄米は未消化物を解消する
発芽玄米は、玄米と同じようにの機能を高める作用のほか、未消化物を消化させる作用を持ちます。消化不良で胃がもたれた時は、玄米より発芽玄米の方が向いています。なお玄米については現代も様々な研究がなされていますが、ビタミンCはほとんど含まれないそうです。完璧な食べ物はないという当たり前の話で(笑)、豆類、芋類、野菜、きのこ、海藻などを合わせてバランスよく食べることに落ち着きます。

適応
脾気虚痰飲腎虚、便秘、脚気
相性
塩むすび・雑穀米・玄米粥
注意点
消化能力が低い人は精白度を上げるかよく噛むこと

講師のキッチンから

私は玄米派のひとりですが、注意したいのは「消化吸収」の問題です。よく噛まないと十分に消化できず、体にうまく吸収されません。もともと胃腸が弱い方、ご高齢の方、病後の方は、よく噛んで食べないと、かえってダメージになる可能性もあります。その意味では、玄米は”もろはの剣”とも言えるでしょう。

消化力が弱めの方は、玄米を五分づき、七分づきにすると良いと思います。あるいは、おかゆにしても良いですね。慢性的な虚弱体質の方や病後の方は、玄米を炒ったものに水を注いで煎じ、スープを飲むと良いと思います。いずれにしても、玄米を食べる時は「消化まで含めて考える」ことが大事です。

執筆者:Emiko Ohneda(胡桃の庭 講師)

玄米の薬膳・よくある質問

Q1. 玄米は体にいいと聞きますが、誰にでも合いますか?
A. 薬効は豊かですが、消化に負担がかかるため、胃腸が弱い方やご高齢の方、病後の方は注意が必要です。よく噛んで食べることが前提で、消化力に自信がない方は五分づきや七分づき、玄米粥から始めるのがおすすめです。

Q2. 玄米と白米、薬膳的にはどう使い分けますか?
A. 白米は「胃を穏やかに養う」日常食、玄米は「気を補い、余分な水分やを取り除く」実力派。むくみや便秘が気になる方には玄米、胃腸が弱っている時は白米、という使い分けが基本です。

Q3. 玄米と発芽玄米の違いは何ですか?
A. どちらもを養う点は共通ですが、発芽玄米には「未消化物を消化させる」作用が加わります。胃もたれしやすい時や食べ過ぎた翌日には、玄米より発芽玄米の方が体に優しく働きます。

参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

効能を「知る」ことは第一歩。
次は、自分の体質に合う食材を選べる自分になること。そのための道筋があります。

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