体は気・血・津液でできている。物質は気のエネルギーで動く!
気血津液学説・弁証
気・血・津液とは何か
中医学の気血津液学説では、体は気・血・津液でできているとされます。
「気」は中医学独特の概念です。
あらゆる物質は「気」が集合したものであり、物質は「気」のエネルギーによって動きます。つまり血や津液という物質も、気の働きによって流れるわけです。
そして中医学の「血」は西洋医学の「血」とは概念が異なります。
講座では気・血・津液の基本概念を解説します。
気血津液弁証・代表的な証
中医学では気・血・津液の状態を分析する弁証法があり、これを「気血津液弁証」と言います。
薬膳をつくる上でも重要な弁証法のひとつです。
胡桃の庭 オンラインセミナーより
本当の薬膳は、必ず弁証して「証」を確定させてから料理をつくります。これを弁証施膳と言います。
これから毎月、弁証施膳を行うために必要な情報を紹介していきます。
弁証なき料理は薬膳にあらず
“薬膳料理” という言葉があります。しかし、
一律の料理で、果たして全員の体調が良くなるのか?
ある「特定の料理」を食べれば、皆同じように健康になれるのか?
疑問を抱いている方もおられると思います。
これは中医薬膳を正しく学べば、答えは自ずと見えてきます。
「薬膳」をつくる際は必ず弁証が必要であり、特に体質改善が目的の場合は必須と言えます。
その人に必要な食材でお料理を作ることで、はじめて健康管理や体質改善が可能になるのです。
そのためには、まずは基本的な証と特徴をつかみ、的確に食材を選べるようになりましょう。
それが本当の意味での体質改善への第一歩になります。
薬膳をつくるうえで、気血津液学説・弁証を知らないわけにはいきません。教科書的な説明はもちろん、現代においての話や日常的な話も含めて分かりやすくお伝えできればと思っています。

© KUMINONIWA/365 Co., Ltd.
本サイトの掲載内容の無断転載、転用を禁じます