【薬膳の効能】アワビの効能 あわびは陰虚タイプにおすすめ
アワビの主な効能
平性
1. 補陰する
2. 肝腎の機能を補う
アワビは陰虚タイプにおすすめ
アワビは陰(精、津液、血)を増やし、臓腑や粘膜などを潤す作用を持ちます。
専門的には陰虚タイプに適応します。
例えば体が乾燥して火照りを感じ、手のひらと足の裏が熱く、寝汗をかきやすく、便秘などの症状がみられる人に良いでしょう。
アワビは肝腎に作用する
アワビは肝と腎に作用してそれぞれの機能を強化する性質もあります。
※中医学の「肝」「腎」の解釈は西洋医学とは異なります
中医学の「肝」は血と関係が深く、気血津液の流れを調節しています。また子宮や卵巣の機能、乳房とも関係します。
一方、中医学の「腎」は生殖機能、成長・老化と深く関わり、水液代謝、呼吸とも関係します。
アワビは肝陰と腎陰を補うことで、肝と腎の生理機能を補強するとされます。
アワビの貝殻は安神薬
アワビの貝殻は「石決明」という中薬です。
精神を安定させる「安神薬」に分類され、肝陽の亢進を落ち着かせる作用を持ちます。
同じく牡蠣の貝殻も安神薬として使われます
参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中葯学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献
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