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【薬膳の効能】鳩麦(はとむぎ)|むくみ・肌荒れ・美肌に。「デトックスの穀物」

薬膳では、鳩麦は微寒の性質を持ち、体内の余分な水分や重だるさの原因となる「湿」を取り除く力に優れた食材です。

むくみの解消だけでなく、肌のポツポツ(イボ)や肌荒れの改善、さらには関節の重だるい痛み(湿痺)のケアにも優れた効果を発揮します。

鳩麦の薬膳得的効能

薬膳における鳩麦の基本データ

性味:微寒・甘・淡
帰経:脾・胃・肺・大腸
主な効能:利水滲湿・健脾止瀉・清熱排膿

💡 薬膳の視点:鳩麦は妊娠中(特に初期)は注意
鳩麦は基本的に体内の異物の成長を妨げる作用と子宮収縮作用があります。妊娠中(特に初期)は摂取を控えてください。

鳩麦の薬膳効能解説

  • 利水滲湿りすいしんしつ : 水を巡らせ、湿を除く
    体内の余分なを尿として排泄させ、むくみや体の重だるさを解消します。
  • 健脾止瀉けんぴししゃ : 脾を健やかにし、下痢を止める
    の機能を整えることで、慢性的な軟便や下痢を改善します。
  • 清熱排膿せいねつはいのう : 熱を清め、膿を出す
    体内の余分な熱を冷まし、ニキビや吹き出物の膿を排出させて肌を清浄に保ちます。
    鳩麦は熱をとる作用もあります。特に湿と熱が合わさった「湿熱」体質に適応して黄疸や蕁麻疹の治療に使われることもあります。また鳩麦は解毒、排膿作用もあり、化膿や炎症の治療にも適応します。

💡 薬膳の知恵:鳩麦は「薏苡仁」という中薬
鳩麦の殻を取り除いたものは薏苡仁(よくいにん)という利水滲湿薬で、水分代謝を高める作用があります。体内に余分な水がたまると、むくみやしびれ、筋肉や関節のこわばりなどの症状が現れますが、このような時に鳩麦を使います。
※ 風、寒、湿などの邪気が経絡や関節に悪影響を及ぼし、結果的に関節や筋肉の痛みが生じます。

適応
湿熱、脾気虚、浮腫、イボ、肌荒れ、水湿による関節痛
薬膳例
鳩麦と冬瓜のスープ、鳩麦と小豆ごはん
注意点
妊婦は慎重に。

講師のキッチンから

私はハトムギを少しまとめて下茹でしてから小分けにして冷凍し、色々なお料理に使っています。
サラダや炒め物に入れると、お料理に”面白み”が出るように思います。

執筆者:Emiko Ohneda(胡桃の庭 講師)

 

鳩麦(はとむぎ)の薬膳・よくある質問

Q1. 鳩麦はイボに効くと聞きますが、本当ですか?
A. 中医学では鳩麦(薏苡仁)は「清熱排膿」の作用があり、体内の余分な熱と膿を排出します。イボ(特に扁平疣贅)への適応は古くから知られており、皮膚科でもヨクイニン製剤が処方されることがあります。ただし即効性はなく、継続的に摂ることが前提です。

Q2. 鳩麦と大麦はどちらも余分な水を排出しますが、どう違いますか?
A. 鳩麦は「利水滲湿」で水を下方に浸み出させるように排出するのが得意。大麦は「清熱利水」で熱を冷ましながら水を出します。むくみや肌荒れには鳩麦、膨満感や消化不良には大麦が向きます。

Q3. 妊娠中にハトムギ茶を飲んでも大丈夫ですか?
A. 薬膳的には妊婦の方は慎重にとされています。鳩麦には子宮を収縮させる可能性が指摘されているためです。日常的に大量に飲むことは避け、心配な場合は担当医にご相談ください。

参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

効能を「知る」ことは第一歩。
次は、自分の体質に合う食材を選べる自分になること。そのための道筋があります。

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