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【薬膳の効能】ココア|心機能を活性化し、余分な水分を出す「飲む強壮剤」

薬膳では、ココア(可可)は平性の性質を持ち、気を補って生命活動の要である「心(しん)」の機能を高める強心作用と、体内の余分な水分を排出する利尿作用を併せ持つ食材です。

低血圧で疲れやすい虚証タイプの方の活力アップや、尿の出が悪くむくみがちな時のケアに非常に適しています。

ココア

ココアの基本データ

性味:平・苦・甘
帰経:心・脾・腎
主な効能:強壮・利水
分類:収斂(あるいは安神に準ずる)

ココアの主な薬膳的効能

  • 気を補い「心」を活性化する : 強心・強壮きょうしん・きょうそう
    ココアとはカカオ豆からカカオバターを取り除き、粉状に加工したものです。ココアは気を補い、中医学でいう「心(しん)の機能」を活性化させる強心作用があり、虚弱体質で低血圧気味、疲れやすいといった「虚証」タイプの方の元気を支えてくれます。
  • 余分な水分を排泄する : 利水通淋りすいつうりん
    尿の出をスムーズにして、体内の余分な湿や水分を排泄する作用があります。尿の回数が少なく、体が重だるい時のケアに役立ちます。
  • 心を落ち着かせ、リラックスさせる : 安神あんじん
    独特の苦味と香りが、高ぶった神経を鎮め、ストレスによる不安や緊張を和らげるサポートをしてくれます。

💡 薬膳の知恵:砂糖の入れすぎに注意
お砂糖などの甘味が強すぎると、ココア本来の利尿作用は弱まってしまいます。なぜなら甘味には「補益(補い蓄える)」作用があり、体の中に溜める方向に働くからです。裏を返せば、排泄の邪魔をするため、「出す(利尿)」目的で取り入れたい時は、なるべくお砂糖を控えた純ココアを選ぶのが薬膳的なコツです。

適応
疲れ・低血圧・むくみ
相性
シナモン・豆乳・生姜
注意点
高血圧やのぼせ(肝陽上亢)がある人は控えめに

講師のキッチンから

ホッと一息つきたい時のココア、美味しいですよね。でも薬膳の視点で見ると、食べる人の体質によって「向き・不向き」がはっきり分かれる面白い食材でもあります。
低血圧で朝が苦手な方には「飲む強壮剤」になりますが、逆にイライラして血圧が高め(肝陽上亢)な時には、さらに火に油を注いでしまうことも。自分の今の状態を観察して、賢く取り入れてみてくださいね。

執筆者:Emiko Ohneda(胡桃の庭 講師)

ココアの薬膳・よくある質問

Q1. ミルクココアと純ココア、どちらがいいですか?
A. 薬膳の効能を最大限に活かすなら、断然「純ココア(ピュアココア)」です。牛乳の代わりに豆乳を使ったり、甘味が欲しい時はハチミツを少量加えるなど工夫してみましょう。

Q2. 夜寝る前に飲んでも大丈夫ですか?
A. 強壮作用があり「心」を活性化するため、人によっては目が冴えてしまうこともあります。リラックス目的であれば、夕方までのティータイムに楽しむのがおすすめです。

Q3. 子供に飲ませてもいいですか?
A. 大丈夫です。成長期の元気(気)を補うサポートとしてココアをおやつに出してあげるのは良いですね。ただしお砂糖の量には気をつけたいところです。

参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

効能を「知る」ことは第一歩。
次は、自分の体質に合う食材を選べる自分になること。そのための道筋があります。

→ 🔰はじめてガイド

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