【薬膳の効能】枝豆|合う人・合わない人|胃もたれ・むくみが気になる方に
疲れやすく顔色がさえない、立ち上がるとくらっとする、むくみがちで体が重だるい——薬膳では、枝豆は気血を補い、余分な水分を流す豆とされます。
枝豆は、主に気虚・血虚タイプの方に向き、夏の身体をやさしく滋養する緑の豆。効能と「どんな時に食べたらよい?」を、あわせて紹介します。

枝豆の薬膳プロフィール
帰経:脾・胃・大腸
主な効能:補気養血・健脾消積・利水消腫
枝豆の薬膳効能|わかりやすく
- 気と血を補う
- 脾をととのえ、消化を助ける
- 余分な水湿を流す
講師のキッチンから
枝豆は梅雨の前あたりからお店に並びはじめますが、自然の摂理はうまくできていますね。もともと脾が弱い方は、梅雨に入ると体内に湿気が増えやすく、体が重だるくなる方が多いと思います。こんな時は旬の枝豆やハトムギを取り入れるのが薬膳の知恵です。季節の変化と食は切っても切れない関係があり、先人の知恵にはいつも驚かされます。これについては胡桃の庭でもよくお話ししています。
疲れやすく顔色がさえない人に
薬膳では、枝豆は気と血を養う効能があります。顔色がさえない、疲れやすくて元気が続かない、立ち上がるとくらっとする——そんな気と血が両方不足した「気血両虚」タイプの方の養生に向きます。
食が細くお腹が張りやすいときに
枝豆は消化吸収の要である脾を養いながら、胃腸にたまった食べ物(食積)の消化を促す働きもあります。胃腸が弱く食が細い、お腹が張りやすい気虚タイプの方の養生に向きます。
むくみ・水分の滞りが気になる日に
枝豆は体にたまった余分な水を巡らせて流す性質があり、とくに梅雨どきなど体に湿気がこもりやすい季節に適します。手足がむくみやすい、尿の出がすっきりしない水湿・痰飲タイプの方にも合います。
効能通りにいかない人も…
薬膳の目で見ると、枝豆はすべての人に合うわけではなく、かえって負担に感じる人もいると思います。例えば、胃腸が弱りぎみで消化が進まない方や、気が滞りがちで胃もたれしやすくお腹が張りやすい方は、量をおさえるなど、養生の方向性も少し変わってきます。
効能の先を知りたくなったその探究心こそ、薬膳が大切にするもの。薬膳の入り口は、いつでも開いています。
なぜ、同じ食べ物で結果が分かれるのか?
効能はブーメラン——強く効くものほど、強く外れる ≫
顔色がさえない・疲れやすい/立ち上がるとくらっとする/消化不良・お腹が張りやすい/手足がむくみ、尿がすっきり出ない
塩ゆで枝豆/枝豆とはと麦・とうもろこしのスープ/枝豆ごはん
消化に負担がかかりやすいので、胃腸の調子に合わせて適量を。
参考文献:『中薬大辞典』、『中葯学』(上海科学技朮出版社)、『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献
※ 本ページは中医薬膳の伝統知識にもとづく教育コラムです。中医学独自の概念・用語にもとづく表現を含みます。特定の効果を保証するものではなく、医療・診断・治療の代替を意図するものではありません。体調や服薬の個別判断は、医師・薬剤師等の専門家にご相談ください。





