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【薬膳の効能】枝豆の効能 消化力を高めて気を増やす

薬膳では、枝豆は消化力を高めて気を増やす食材のひとつです。

また夏の食欲不振やむくみの改善にも向いています。

ゆで枝豆とガラスの器

中薬学から見る枝豆

性味:平・甘
帰経:脾・胃
主な効能:健脾和胃・利湿消腫
季節:夏
 

現代薬膳から見る枝豆

薬膳における「枝豆」の主な効能とポイントを紹介します。

 平性

1. 消化吸収力を高める

2. 気血を増やす

3. 湿気をとる

 

消化力を高め、気血を増やす

植物学的には枝豆と大豆は同じものです。効能も基本的には同じですが、現代の研究を合わせると枝豆は補血作用も期待できます。

枝豆は脾の働きを高めて消化吸収力を養い、気血を増やします。

💡 脾の働きのひとつに「運化作用」があります。食べ物や水分を消化して他の臓腑などに運ぶ働きを指しますが、この働きが弱ると食欲不振や消化不良、水分の停滞が生じます。

枝豆は脾の運化作用を高めることで、消化力と吸収力を養います。

 

過剰な湿気を捨てる

枝豆は「袪湿」作用もあり、余分な湿気を取り除きます。

消化吸収力が弱く、むくみがちな方に向いています。

枝豆は梅雨の前あたりからお店に並びはじめますが、自然の摂理はうまくできていますね。もともと脾が弱い方は梅雨に入ると体内湿気が増えやすく、体が重だるくなる方が多いと思います。こんな時は旬の枝豆やハトムギを取り入るのが薬膳の知恵で、胡桃の庭の講座でもお話ししています。

用途
夏の食欲不振・むくみ/おつまみや副菜に。
相性
はどむぎやとうもろこしを合わせて袪湿をサポート。
注意
消化力が弱い人は食べすぎに注意。
 
参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中葯学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

※ 本ページは教育目的の一般情報です。医療・診断・治療の代替ではありません。体質や服薬に関しては専門家にご相談ください。

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