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【薬膳の効能】銀杏(ぎんなん)|肺を潤し咳を止める「百果」の力

中医学の定義において銀杏は、平性の性質を持ち、肺を潤して咳や喘息を鎮めるとともに、体から漏れ出るものを引き締めて止める「収渋」の効能を持つ食材です。

中薬学では「白果」と呼ばれ、慢性的な咳、頻尿、おりものの悩みなどの改善に適していますが、小毒があるため摂取量には注意が必要です。

銀杏(ぎんなん)

中薬学的データ 🍵 医食同源

性味:甘・苦・渋・平 / 帰経:肺・腎 / 分類:化痰止咳平喘薬

銀杏の薬膳的効能とポイント

  • 斂肺定喘れんぱいていぜん:肺を収斂して咳を止める
    肺の機能を整え、激しい咳や喘息の症状を鎮める「止咳平喘」の効果があります。冬の乾燥からくる喉のトラブルにも適しています。
  • 収渋止帯しゅうじゅうしたい:漏れ出るものを内側に収める
    「収渋作用」と言い、尿漏れや頻尿、また女性のおりもの(帯下)など、体から過剰に出てしまうものを渋らせて止める性質があります。
💡 知っておきたいポイント
銀杏は中医学では「白果(びゃくか)」という名で食薬として扱われますが、小毒(やや有毒)があることに注意が必要です。特に生の状態で食べると中毒を起こしやすいため、必ず加熱し、一度にたくさん食べ過ぎない(大人は1日10粒程度、子供はさらに少なく)のが薬膳のルールです。
適応
咳・喘息・頻尿
食べ方
煎る、炊き込みご飯、茶碗蒸し
注意点
生食厳禁・多食注意

講師のひとりごと

秋から冬にかけて、茶碗蒸しや炊き込みご飯に入っている銀杏は格別の美味しさですよね。薬膳的な「引き締める力(収渋)」は本当に強力で、なかなか止まらない咳や、夜間の頻尿で困っている方には心強い味方になります。ただ、その分「小毒」という側面も。おつまみでついつい食べ過ぎることもありますが…「過ぎたるは猶及ばざるが若し」を意識して、適量を賢く取り入れましょう。

参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中薬大辞典』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

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