【薬膳の効能】くるみの効能 クルミは冷えと老化症状を緩和する
くるみの主な効能
温性
1. 腎精を増やし、腎陽を補う
2. 肺を温め咳を止める
3. 大腸を潤し便通を良くする
胡桃肉という補陽薬
くるみは西太后の好物だったと言われます。また古い書物には「胡桃は人を元気にして肌を潤し、髪を黒くする」という記載があります。
薬膳ではくるみは腎の機能を高め、腎精を増やすとされ、各種老化症状の緩和に使われます。
またくるみは「胡桃肉(ことうにく)」という補陽薬でもあります。
腎陽(体の根本的な陽気)を増やす生薬として昔から使われてきました。陽虚タイプもにおすすめです。目安としては1日15~20gくらい摂ると良いでしょう。胡桃のおしるこ(胡桃の庭の薬膳より)
くるみは肺と大腸にも作用する
胡桃は肺にも作用し、慢性の咳や喘息を改善する作用も持ち合わせています。
また中医学では肺と大腸は表裏関係にあります。胡桃は大腸にも作用して腸に潤いを与えます。腸内が乾燥して便秘ぎみの人に向いています。
この性質はくるみ油にもあります。
胡桃は脂肪分が多いため、食べ過ぎるともたれやすく、熱をもちやすい側面があります。やはり自分の体に合わせて食べることが大切ですね。