【薬膳の効能】甘酒の効能 気血不足で冷えるタイプに。

甘酒の主な効能
温性
1 気血を補い、体を温める
2 血を巡らす
日本の甘酒は「米と米麹で作る甘酒(ノンアルコール)」と「酒粕で作る甘酒(アルコール含有)」があります。
ここで解説するのは「米と米麹で作る甘酒(ノンアルコール)」の方です。
甘酒は気血を増やし温める
甘酒は温性で胃腸や体を温め、気血を増やす性質があります。
冷えやすい、疲れやすい、顔色が悪い(くすんだ色または蒼白)、食欲不振、めまい、しびれなど気血不足の症状がある人におすすめです。
甘酒のデザート(胡桃の庭の薬膳)
甘酒は血を巡らす
甘酒は血の巡りを良くする作用もあります。
虚弱体質で体が冷え、血の巡りが悪いタイプの方におすすめです。
※「酒粕で作る甘酒」の方が血の巡りを良くする作用は高いと思われます。理由は酒粕にアルコールが含まれているためです(アルコールが血の巡りを活性化)。
熱証の人(虚熱・実熱)は甘酒で熱がますます高まる可能性があるため、摂取量には注意が必要です。
参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中葯学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献
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※ 本ページは教育目的の一般情報です。医療・診断・治療の代替ではありません。体質や服薬に関しては専門家にご相談ください。