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【薬膳の効能】麦芽(ばくが)|食べ過ぎの膨満感に。「消化のスペシャリスト」

薬膳では、麦芽は平性の性質を持ち、消化吸収の要である「脾」と「胃」を助け、特に穀類の消化を促進する食材です。

お腹の張りや食欲不振を解消するほか、気の滞りをスムーズにする働きもあります。また、母乳の分泌を抑制するため、卒乳の時期にも利用されます。

麦芽の薬膳的効能

薬膳における麦芽の基本データ

性味:平・甘
帰経:脾・胃・肝
主な効能:行気消食・健脾開胃・回乳

麦芽の薬膳効能解説

  • 行気消食こうきしょうしょく : 気を巡らせ、消化を助ける
    気の滞りをスムーズにし、お米や芋類などの食べ過ぎによるお腹の張りを解消します。
  • 健脾開胃けんぴかいい : 脾を健やかにし、食欲を促す
    の働きを高めて消化吸収力を養い、食欲を呼び戻します。
  • 回乳かいにゅう : 母乳の出を抑制する
    母乳の出を抑える働きがあり、断乳・卒乳を計画している時に用いられます。

💡 薬膳の知恵:麦芽は「消食薬」
中医学では麦芽は「消食薬」に分類され、未消化物を消化して胃腸機能を回復する薬です。食べ過ぎによる消化不良に適応します。

適応
食積(特に米・麺類)、腹部膨満感、食欲不振、断乳
薬膳例
麦芽入りグラノーラ、麦芽糖
注意点
授乳中の人は避けること

講師のキッチンから

麦芽とは「発芽した麦」(通常は大麦)のことです。大麦にも消食作用が備わっています。私見では、穀物類は発芽した方が消食作用は高まるように思います。発芽玄米の薬効がそれを物語っています。

執筆者:Emiko Ohneda(胡桃の庭 講師)

 

麦芽(ばくが)の薬膳・よくある質問

Q1. 麦芽は家庭でどう使えますか?
A. 乾燥麦芽は漢方薬局や中華食材店で手に入ります。基本は水で煎じてお茶のように飲みます。食べ過ぎた後の消化不良や膨満感に適しています。特に米や麺類など炭水化物の食べ過ぎに効果的です。

Q2. 麦芽と米麹はどちらも消化を助けますが、違いは何ですか?
A. どちらも「消食」の食材ですが、麦芽は特に米・麺類などの炭水化物の消化に強く、「行気」の作用で気の巡りも改善します。米麹は温性でお腹を温めながら消化を助けるため、冷えを伴う消化不良に向きます。

Q3. 授乳中は避けるとのことですが、なぜですか?
A. 薬膳の立場からは、麦芽には「回乳(かいにゅう)」という作用があり、母乳の分泌を抑制します。逆に言えば、断乳を希望する方には活用される食材でもあります。授乳中の方は麦芽を含む食品や飲料に注意してください。

参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

効能を「知る」ことは第一歩。
次は、自分の体質に合う食材を選べる自分になること。そのための道筋があります。

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