【薬膳の効能】大麦の効能 胃の機能を高めて消化力をアップ
大麦の主な効能
涼性
1. 胃の働きを高め、消化する
2. 水分代謝を高め、余分な水分を排泄する
日本では大麦はみそ、しょうゆ、麦茶、ビール、焼酎などの原料としても古くから利用されてきました。
家庭では押し麦と丸麦を使うことが多いと思います。丸麦は加工の際に熱を加えていないので、大麦本来の味が楽しめます。
大麦は消化力を高める
大麦は胃の気の昇降をととのえ、食べ物を消化させる作用があります。
例えば「麦とろ」は麦めしと山芋の組み合わせは、胃の働きを高めて食べたものを消化させ、体に気(エネルギー)を補います。
ちなみに、うるち米のところで「脚気」のお話をしましたが、脚気を治すには麦飯を食べるのが一番早いともいわれます。
ただしよく噛まないと大麦自体は消化が悪く、上記の効能は発揮しにくいように思います。しっかり噛んで召し上がってください。
大麦は余分な水と熱を捨てる
大麦は体内の水分を巡らし、余分な水を尿で排泄する作用もあります。
また大麦は涼性であり、余分な熱をとりのぞきます。つまり体が火照って、尿の出が悪いタイプにも向いています。不要な水や熱を捨てるイメージですね。
ちなみに現代では、大麦はコレステロール値を改善し、血糖値の上昇を抑えると言われます。
大麦をスープに加えると、とろっとしてとろみづけになります。
薬効を取りながらとろみづけができるので、私は状況に合わせて使っています。