【薬膳の効能】白米・うるち米|胃腸の弱り・下痢しやすい・喉の渇きが気になる人に。
胃腸が弱く、食が細い、下痢しやすい、口や喉が渇きやすい。薬膳では、お米は古くから体づくりを支える食材とされてきました。毎日の食卓に欠かせない主食でありながら、養生の世界でも大切にされる穀物です。
白米は平性・甘で、脾・胃・肺に働きかけ、補中益気・健脾和胃・除煩止渇の効能をもちます。気を補いたい方に向きます。

白米の薬膳プロフィール
帰経:脾・胃・肺
主な効能:補中益気・健脾和胃・除煩止渇
白米の薬膳効能|わかりやすく
- 消化吸収力を高める
- 気を補う
脾胃を養い、気を補って体の土台をつくる
薬膳では「体は気血津液からできている」とされ、その気血津液は脾胃のはたらきから生み出されます。
白米は、まさに脾を整えて消化吸収を助け、気を補う食材。胃腸が弱く、一度に沢山は食べられないタイプの方、体が疲れやすくて力が出にくい方の養生に向いています。また薬膳では便がゆるく下痢しやすい時の養生に用いられることもあります。
日本人の主食であり続けてきたのも、こうして日々の体を底から静かに支えてきたからなのかもしれません。
胃を潤し、のどの渇きをやわらげる
白米は胃を潤して口の渇きを癒し、体内の余分な熱やイライラをしずめ、津液を生む働きもあります。肺にも作用するとされ、喉の乾燥が気になる時にも適しています。
重湯やおかゆは、食欲がなく、口や喉が渇く時の養生にぴったりです。
講師のキッチンから
白米はやさしく体に滋養を与えてくれますが、効能のはたらきの多くは胚芽やぬか層に多く含まれます。そのため、胡桃の庭では玄米や七分づき・五分づきをおすすめしています。白米ばかりを食べるようになった江戸時代に「脚気」が広がったという話も、それを物語るかのようです。精白度を下げることで、気を補う力がより高まります。胃腸がしっかりしてきたら、少しずつ分づき米を取り入れてみるのもひとつの方法ですね。
胃腸が弱い、食が細い、下痢しやすい、疲れやすい、口やのどが渇きやすい
おかゆ・重湯(胃腸が弱ったときの養生に)、山芋粥(脾胃を養う一杯)、なつめごはん(気を補う一品)
胃腸が整ってきたら、分づき米や玄米も少しずつ。
参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献
※ 本ページは中医薬膳の伝統知識にもとづく教育コラムです。中医学独自の概念・用語にもとづく表現を含みます。特定の効果を保証するものではなく、医療・診断・治療の代替を意図するものではありません。体調や服薬の個別判断は、医師・薬剤師等の専門家にご相談ください。








