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【薬膳の効能】白米・うるち米|疲れやすい・食欲不振に。「毎日の基本食」

薬膳では、白米(うるち米)は平性の性質を持ち、消化吸収の要である「脾」と「胃」を養い、体のエネルギーである「気」を補う食材です。

毎日の主食でありながら、薬膳的には脾胃を健やかにし、気を増やして体の土台をつくる重要な役割を担っています。虚弱体質や下痢、口の渇きが気になる方に適しています。

白米・うるち米の薬膳的効能

薬膳における白米の基本データ

性味:甘・平
帰経:脾・胃・肺
主な効能:補中益気・健脾和胃・除煩止渇

白米の薬膳効能解説

  • 補中益気ほちゅうえっき健脾和胃けんぴわい : 気を補い、脾胃を養う
    と胃の働きを整え、消化吸収力を高めます。気虚による疲れやすさ、食欲不振、軟便や下痢の改善に役立ちます。
  • 除煩止渇じょはんしかつ : イライラを鎮め、渇きを癒す
    体内の余分な熱やイライラを鎮め、口や喉の渇きを癒します。にも作用するため、喉の乾燥が気になる時にも適しています。

💡 薬膳の知恵:精白度と薬効の関係
薬効の多くは胚芽などに含まれるため、胡桃の庭では玄米、7分づきや5分づきをおすすめしています。江戸時代に白米を食べるようになった時、「脚気」になる人が続出したという話はそれを物語るかのようです。精白度を下げることで、気を補う力がより高まります。

適応
脾胃気虚、虚寒による下痢、口渇
注意点
糖尿病の方は食べ過ぎに注意

講師のキッチンから

ごはんは脾胃を養い体の土台をつくる食べ物です。薬膳では「体は気血津液でできている」と考えますが、気血津液はの機能で生み出されます。その点、お米は脾を健全にする作用があり「体の土台をつくる食べ物」と言えます。日本人の主食になっているのも頷けますね。

執筆者:Emiko Ohneda(胡桃の庭 講師)

白米の薬膳・よくある質問

Q1. 白米と玄米、薬膳的にはどちらがいいですか?
A. 薬効は胚芽部分に多く含まれるため、玄米や分づき米の方が気を補う力は高くなります。ただし玄米は消化に負担がかかるため、胃腸が弱い方は7分づきや5分づきから始めるのがおすすめです。

Q2. お粥にすると効能は変わりますか?
A. お粥は水分を多く含むため消化吸収がさらに良くなり、気虚や病後の回復期に最適です。中医学では古くから「粥は胃気を養う最良の食」とされてきました。体調が優れない時はまずお粥から始めると、脾胃に負担をかけずに気を補えます。

Q3. 糖質制限中ですが、薬膳的にはお米を食べた方がいいですか?
A. 薬膳の立場からは、お米は胃を養う重要な食材です。極端な糖質制限は脾の機能を低下させ、気虚(疲れやすさ、冷え)を招く可能性があります。ただし糖尿病の方は量の調整が必要ですので、ご自身の体質と相談しながら取り入れてください。

参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

効能を「知る」ことは第一歩。
次は、自分の体質に合う食材を選べる自分になること。そのための道筋があります。

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