【薬膳の効能】アーモンドの効能 肺と腎に作用する
アーモンドの主な効能
平性
1. 肺を潤し咳を止める
2. 腎機能を補う
肺に潤いを与える
アーモンドは肺に潤いを与えて咳や痰を止める作用があります。
中医学では肺は「潤いを好み、乾燥を嫌う」と言われます。
肺が乾燥すると咳(空咳)や喘息につながるため、薬膳では肺に潤い与えることで正常に働かせます。こんな時アーモンドはひとつの選択肢となります。
専門的には肺と大腸と肌はつながっています。肺の乾燥は便秘(乾燥性)や乾燥肌にも繋がります。
腎の機能を高める
アーモンドは腎にも作用し、腎機能を高めるとされます。
中医学の「腎」の解釈は老化や生殖と関係が深く、西洋医学とは異なります。
腎の機能が低下すると腰や膝、歯、骨、耳、生殖機能などに老化症状が出現するため、薬膳では腎機能を補う食べ物で対応します。
このような場合にもアーモンドが役立ちます。
ただし胃腸虚弱の方には負担になる場合もあります。過剰摂取は避け、自分自身が無理なく消化吸収できる量にとどめた方が良いと私は思います。
参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中葯学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献
ほかの食材効能一覧はこちら≫ | 二十四節気一覧 | 薬膳用語集
※ 本ページは教育目的の一般情報です。医療・診断・治療の代替ではありません。体質や服薬に関しては専門家にご相談ください。