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【薬膳の効能】麦芽(ばくが)|お腹の張り・消化不良・食欲不振が気になる人に。

食事のあとになかなか消化が進まず、お腹が張って、食欲がわかない。薬膳では、麦芽は古くから養生に用いられてきた穀物加工品のひとつです。発芽させた大麦を乾燥させたもので、漢方の世界でも知られています。

麦芽は甘・平で、脾・胃・肝に働きかけ、行気消食・健脾開胃・回乳の効能をもちます。主に気滞タイプで消化を促したい時などに向きます。

麦芽の薬膳的効能

麦芽の薬膳プロフィール

性味:甘・平
帰経:脾・胃・肝
主な効能:行気消食こうきしょうしょく健脾開胃けんぴかいい回乳かいにゅう

麦芽の薬膳効能|わかりやすく

  • 気を巡らせ、溜まったものを消化させる
  • 脾を養い、食欲をととのえる
  • 母乳の分泌を抑える

気を巡らせ、溜まったものを消化させる

薬膳では、麦芽はを巡らせ、胃に溜まったものの消化を促す食材です。とくにお米やパンなどの澱粉(でんぷん)の消化を助けるのが得意とされます。薬膳では、気の巡りが滞り食べたもの消化がなかなか進まず、お腹が張りやすい——そんなときに、気を動かして消化を助ける効能があります。

脾を養い、食欲をととのえる

麦芽は、の働きを養い、食欲をととのえる食材でもあります。胃腸が弱って食欲がわかず、食べるとすぐもたれる——そんなときに、弱りがちな胃腸を養い、食欲を取り戻す効能があります。

母乳の分泌を抑える

麦芽には、母乳の分泌を抑える働き(回乳)があります。薬膳では古くから、授乳期を終えてお乳の分泌を落ち着かせたいとき——いわゆる断乳の場面に用いられてきました。
裏を返せば、授乳を続けたい方には向きません。授乳中の方は控えた方が良いでしょう。

講師のキッチンから

麦芽とは「発芽した麦」(通常は大麦)のことです。大麦にも消食作用が備わっています。私見では、穀物類は発芽した方が消食作用は高まるように思います。発芽玄米の薬効が、それを物語っていますね。

執筆者:Emiko Ohneda(胡桃の庭 講師)

適応
お腹の張り、消化不良、食欲不振、胃のもたれ、断乳したいとき
薬膳例
麦芽を煎じた一杯(消化の養生に)、麦芽糖・水飴(麦芽由来のやさしい甘み)、断乳期の養生に(※授乳中の方は避ける)
注意点
授乳中の方は禁忌(母乳が出にくくなることがあります)。断乳目的でも、心配なときは専門家に相談を。

参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

※ 本ページは中医薬膳の伝統知識にもとづく教育コラムです。中医学独自の概念・用語にもとづく表現を含みます。特定の効果を保証するものではなく、医療・診断・治療の代替を意図するものではありません。体調や服薬の個別判断は、医師・薬剤師等の専門家にご相談ください。

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ひとり1人が自分の体の主導権を取り戻して、内側から健康になる。胡桃の庭は、そのお手伝いができればと思っています。中医薬膳の叡智を世界へ。

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