【薬膳の効能】ニラの効能 にらは体を温め、血を流す!

にらの主な効能
温性
1. 体を温める
2. 血を巡らせ、滞った血を流す
にらはお腹や足腰を温める
にらは腎と脾を温める性質があります。中医学の「腎」は足腰や膝と関係が深く、にらは足腰や膝が冷える方、お腹が冷える方におすすめです。
また冷えによる月経不順や産後の冷えなど、冷えを伴う婦人科系の不調にも向いています。
にらは瘀血を流す
にらは血の巡りを活性化して、滞った血(瘀血)を解消する作用もあります。
例えば血の滞りが原因の胸部の痛み、腹部の痛み、血の停滞による腰痛や肩こりなどに向きます。
専門的には血瘀タイプに適応します。
冷えをともなう血瘀証の方は、にらを積極的に使うと良いと思います。ただし熱証の方はにらの常食はおすすめできません。(熱が盛んになり悪化する可能性) やはり体質によって向き不向きがあるということですね。
参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中葯学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献
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