【薬膳の効能】もちあわ(もち粟)|お腹の弱り・寝つきの悪さ・関節のこわばりが気になる人に。
胃腸がデリケート、夜はなかなか寝つけない、関節がこわばることがある。薬膳では、もちあわは古くから食養生に用いられてきました。もちもちとした食感が特徴で、古くから栽培されてきた穀物です。
もちあわは甘・鹹・微寒で、脾・胃・腎に働きかけ、健脾和胃・袪風湿・安神・清熱の効能をもちます。脾胃の連携をととのえるなど、いくつかの効能があります。

もちあわの薬膳プロフィール
帰経:脾・胃・腎
主な効能:健脾和胃・袪風湿・安神・清熱
もちあわの薬膳効能|わかりやすく
- 弱った胃腸をととのえる
- 風湿邪を払い、こわばりをやわらげる
- こもった熱を冷まし、心を安らげる
弱った胃腸をととのえる
薬膳では、もちあわは、脾と胃の連携をととのえ、食べものの消化吸収を支える食材です。慢性的に胃腸の調子が弱く、消化不良や下痢が続きやすいタイプに向きます。
風湿邪を払い、こわばりをやわらげる
中医学では、風湿邪が筋肉や関節にとどまると、こわばりや痛み、しびれを引き起こすとされます。もちあわは体に入り込んだ風湿邪を払う効能があり、風湿邪による不調の養生に向いています。
こもった熱を冷まし、心を安らげる
もちあわは微寒で体にこもった余分な熱を冷ます性質があります。薬膳では、肺に熱がこもって痰がからむときや、気持ちが落ち着かず寝つけないときに、熱を冷まし、高ぶった神経を安らげる効能もあります。
講師のキッチンから
もちあわは雑穀米によく配合されていますね。目的によっては、うるち米ともちあわだけで炊いても良いと思います。スープや和菓子など、意外と応用範囲が広いので、お好みで色々お試しください。
消化不良、下痢、筋肉・関節のこわばり、しびれ、寝つきの悪さ、痰がからむ
もちあわ入り雑穀ごはん(日々の胃腸の養生に)、うるち米+もちあわのごはん(消化にやさしく)、もちあわのスープや和菓子(応用範囲が広い)
食べ過ぎると気の巡りが停滞することも。適量を心がけて。
もちあわの薬膳・よくある質問
A. 白米に混ぜて雑穀米にするのが一番手軽です。スープに入れてとろみを出したり、茹でてサラダに加えたり、和菓子の材料にもなります。小粒で主張が少ないため、幅広い料理に溶け込みます。
A.微寒性ではありますが、常食したり大量に食べない限り問題ありません。冷えが強い方はもち米やきびなど温性〜平性の穀物をベースにして、もちあわは雑穀米の一部として少量混ぜる形が良いでしょう。
参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献
※ 本ページは中医薬膳の伝統知識にもとづく教育コラムです。中医学独自の概念・用語にもとづく表現を含みます。特定の効果を保証するものではなく、医療・診断・治療の代替を意図するものではありません。体調や服薬の個別判断は、医師・薬剤師等の専門家にご相談ください。





