【二十四節気の薬膳】小暑 7月7日頃 INとOUTの両面で考える
小暑(7月7日頃)は、梅雨明けが近づき本格的な暑さが始まる季節。七夕の頃でもあり、蒸し暑さで体に負担がかかりやすくなります。
薬膳の観点で、体の熱をとり胃腸の働きを養う食材と簡単レシピを紹介します。
小暑|気候にアジャストする頃
小暑は梅雨明けに近く、本格的な暑さが始まる時期です。蒸し暑さでだるさや食欲低下を感じやすいので、薬膳的には清熱・利湿・健脾を意識するのがポイント。
特に瓜類は、体にこもった熱と余分な水分を取り除いてくれる優れものです。

小暑のおすすめ食材
清熱・利湿の食材:きゅうり、冬瓜、ハトムギ、小豆、キャベツ、もやし、いんげんまめ など
健脾の食材:発芽玄米、あわ、黒豆、おくら、人参、小松菜、じゃがいも、さつまいも、豆乳 など
理気の食材:陳皮、ジャスミン、紫蘇、玉ねぎ、みょうが、バジル、レモン、クミン、カルダモン など
熱中症対策はINとOUTを考える
上記に少し補足します。
今の時期、水分摂取はもちろん大切ですが、飲んだ水が全身に行き渡らなければ「水の偏在」が起こり、体調不良が生じます。
やはり物事はINとOUTの両面で考えることが大事ですね。
INだけにとらわれてしまうと全体としてのバランスを失い、結果的にうまくいかなくなります。
あくまでバランス感覚をもって事に当たる。
これは中医学の優れた点だと私は思います。
※ 熱中症対策についてはこちらをご覧ください。
小暑の頃「冬瓜のスープ」
体の余分な熱と湿をさっぱりと取り除いてくれる一杯。蒸し暑い季節の定番メニューです。

【材料・2人分】
冬瓜 300g/干しえび(または桜えび) 大さじ1/しょうが薄切り 2枚/塩 少々/薄口しょうゆ 少々/水 500ml
【作り方】
- 冬瓜は皮とワタを取り、食べやすい大きさに切る。
- 鍋に水・えび・しょうがを入れて火にかけ、沸騰したら冬瓜を加え8〜10分煮る。
- 塩・薄口しょうゆで味を整え、器に盛る。
季節のひとこと:「蝉の声が夏を告げます。でもエアコンの音の方が響いてます❄️」






