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【薬膳の効能】栗(くり)|老化を防ぐ「腎の果」で足腰と胃腸を健やかに

中医学の定義において栗は、温性の性質を持ち、生命エネルギーの源である「腎」を養い、老化に伴う様々な症状を緩和する効能を持つ食材です。

消化吸収を司る「脾胃」の働きを高める作用もあり、足腰の弱りや頻尿のケア、また胃腸が弱く下痢をしやすい方の体調管理に適しています。

栗きんとん

中薬学的データ 🍵 医食同源

性味:甘・ / 帰経:脾・胃・腎 / 分類:補気薬・補陽薬

栗の薬膳的効能と特徴

  • 補腎強腰ほじんきょうよう:腎を養い、老化による足腰の弱りをケアする
    栗は「腎の果」とも呼ばれ、腎(じん)の機能を高める代表的な食材です。足腰や骨・歯の弱り、白髪、抜け毛、めまい、耳鳴り、頻尿といった老化症状の緩和に役立ちます。
  • 健脾益気けんぴえっき:胃腸を整え、消化吸収機能を高める
    脾胃の働きを活性化するため、食後に胃がもたれやすく下痢をしやすい脾気虚(ひききょ)タイプ の方にもおすすめです。
💡 知っておきたいポイント
おせち料理では「勝ち栗」として縁起を担ぐ栗ですが、中医学の「腎」は成長や老化、生殖機能を司る生命の要です。西洋医学の腎臓とは解釈が異なり、水液代謝や呼吸とも深く関係しています。お正月の栗きんとんだけでなく、秋から冬にかけての「腎」が弱りやすい時期には、栗ごはんなどで日常的に取り入れたいですね。他のおせち食材の知恵は【おせち特集ページ】もご覧ください。
適応
老化症状・頻尿・胃腸虚弱
おすすめ
足腰の弱りを感じる時に
生薬名
栗子(りつし)
 

栗ときのこのごはん
栗ときのこのごはん(胡桃の庭の薬膳より)

講師のひとりごと

栗は、ホクホクとした甘みで心まで温めてくれる大好きな食材です。教室でも、栗ときのこを合わせたごはんは秋から冬にかけての定番メニュー。中医学でいう「腎」の力は、私たちが若々しく活動し続けるためのエネルギー源。最近ちょっと疲れが抜けにくいな、足腰が重いなと感じたら、栗のパワーを借りてみてください。美味しく食べる養生こそ、一番のエイジングケアになります。

参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中薬大辞典』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

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