【薬膳の効能】蓮の実の効能 精神を安定させ、収渋薬としても使われる。
蓮の実の炒め物 (胡桃の庭の薬膳)
蓮の実の主な効能
平性
1. 脾や腎を養い、下痢を止める
2. 心を養い生津を安定させる
蓮の実は収渋薬
蓮の実は「蓮子(れんし)」という生薬でもあります。収渋薬(漏れ出るものを止める薬)に分類され、慢性の下痢や不正出血などに適応します。
そして脾・腎・心の機能を高ます。中医学では心と精神は一定のつながりという理論があり、蓮の実は心を養うことで精神を安定させます。心(臓)の不調による不眠の改善にも役立ちます。
蓮は部位によって薬効が違う
蓮根は様々な部位が薬として使われます。
● 藕節(根茎の節) : 止血薬
● 荷葉(蓮の葉) : 袪暑薬
● 蓮子(蓮の実) : 収渋薬
● 蓮心(蓮の実の芯) : 清熱瀉火薬
参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中葯学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献
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