【薬膳の効能】里芋はむくみの味方!
里芋の主な効能
平性
1. 胃の機能を調和させる
2. むくみ、しこり、腫れ物、痰をとる
胃の機能を整える
里芋は、基本的に胃が不調で消化力が低下している時に向いています。
例えば、胃が脹って苦しい時や、吐き気、ゲップが多いなど、胃の気が正常に降りない時(胃の気は降りるのが正常)など、胃の機能を整えます。
黒米と里芋のごはん(胡桃の庭の薬膳)
むくみやしこり、痰を取り除く
里芋のもうひとつの特徴は、むくみやしこりをとる作用です。
体内に余分な水分が停滞するとむくみが生じ、これが長期化すると「痰」と呼ばれる病理物質をつくります。
ここで言う「痰」とは肺以外の場所にも停滞するものとイメージしてみてください。(西洋医学とは解釈が異なります)
痰が凝集すると腫れもの、しこりを生みますが、里芋はこういった、むくみや腫れ物、しこりを柔らかくして散らす作用があります。
専門的には痰飲証に適応します。また瘰癧(結核性頸部リンパ節炎)などの治療にも適応します。
私は食べ過ぎが続いて胃腸が重くなってしまった時は、まずは食事の量を減らします。
そして蒸した里芋を腹八分目程度食べることで、体調を元に戻すことがあります。特に冬は美味しい季節ですし、一石二鳥なのです。