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【薬膳の効能】もち粟(もちあわ)|胃弱・口の渇き、安眠に。「胃腸を労わる癒やしの色」

薬膳では、もち粟は微寒の性質を持ち、熱を清めて口や喉の渇きを癒し、胃腸を優しく整える食材です。

古くから「胃の薬」としても親しまれ、吐き気や食欲不振の改善に重宝されてきました。また、精神を落ち着かせる働きがあり、質の高い眠りをサポートします。

もち粟の薬膳的効能

薬膳におけるもち粟の基本データ

性味:微寒・甘・鹹
帰経:脾・胃・腎
主な効能:和中健脾・除熱止渇・養心安神

もち粟の薬膳効能解説

  • 和中健脾わちゅうけんぴ : 脾胃の連携をスムーズにする
    もちあわはと胃の連携を調和させ、食べものの消化吸収力を高める性質があります。慢性的に胃腸の調子が悪い人、消化不良、吐き気、下痢などの症状が続くケースに向いています。
  • 除熱止渇じょねつしかつ : 熱を除き、渇きを癒やす
    胃にこもった余分な熱を冷まし、口や喉の渇きを鎮めます。
  • 養心安神ようしんあんじん : 心を養い、精神を安定させる
    を落ち着かせ、精神不安や不眠の解消を助けます。

💡 薬膳の知恵:もちあわは風湿をとる
中医学には「風湿」の邪気という概念があり、風湿の邪気が体内に侵入すると、痛みやしびれを引き起こします。もちあわは特に筋肉や関節の風湿邪に適応し、関節痛、筋肉痛、しびれ、こわばりを緩和するとされます。

適応
気虚、吐き気、口の渇き、不眠
相性
あわ粥・あわ餅・ぜんざい
注意点
冷えが強い人は摂りすぎないこと

講師のキッチンから

もちあわは雑穀米によく配合されていますね。目的によっては、うるち米ともちあわだけで炊いても良いと思います。スープや和菓子など意外と応用範囲が広いので、お好みで色々お試しください😊

執筆者:Emiko Ohneda(胡桃の庭 講師)

 

もち粟(もちあわ)の薬膳・よくある質問

Q1. もちあわはどんな料理に使えますか?
A. 白米に混ぜて雑穀米にするのが一番手軽です。スープに入れてとろみを出したり、茹でてサラダに加えたり、和菓子の材料にもなります。小粒で主張が少ないため、幅広い料理に溶け込みます。

Q2. もちあわは微寒性ですが、冷え性の人は避けた方がいいですか?
A. 微寒性ではありますが、常食したり大量に食べない限り問題ありません。冷えが強い方はもち米やきびなど温性〜平性の穀物をベースにして、もちあわは雑穀米の一部として少量混ぜる形が良いでしょう。

Q3. 不眠にもちあわが良いと聞きましたが、どのように取り入れればいいですか?
A. 薬膳の立場からは、もちあわは胃を養い余分な熱を除く作用があり、胃腸の不調からくる寝つきの悪さに向きます。夕食にもちあわ入りのお粥やスープを摂ると、胃腸が整い睡眠の質が上がることが期待できます。

参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

効能を「知る」ことは第一歩。
次は、自分の体質に合う食材を選べる自分になること。そのための道筋があります。

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