【トマトの効能】薬膳からみた「トマト」の効果とは?2つのポイント
このページでは薬膳の観点から、トマトの効能を紹介します。
プチトマトのざくろ酢マリネ(胡桃の庭の薬膳)
トマトの主な効能
夏の火照りに、ひとしずくの涼しさを。
微寒
1. 熱をとる
2. 体液を増やし、渇きを止める
1. 熱をとる
トマトは体の熱や血の熱を取り除く作用があります。
基本的に体質が「熱証」の方に合います(特に胃熱タイプの方におすすめ)。
また、真夏の暑さによるほてり対策にもぴったりです。
2. のどの渇きを止める
トマトには「生津・止渇(せいしん・しかつ)」作用があり、津液(血液以外の体液)を生み出し、体をうるおしてくれます。
※生津とは:体に潤いを与える体液(津液)を生み出す薬膳的な作用のことです。
また、薬膳では甘味と酸味を合わせると「生津」の効果が高まるとされます。例えばミニトマトを甘酸っぱいビネガーに漬け込むのも一つの方法です。これも実生活に活かせる薬膳の技のひとつでですね。
中医学から見るトマト
薬膳では、食材の性質(寒・熱)や味(五味)をもとに、その人の体質や季節に合わせた食事を考えます。
トマトは「微寒」で「甘・酸」の性味をもち、夏のほてりを冷まし、体に潤いを与える代表的な食材です。
性質と風味:微寒、酸味、甘味
帰経:肝・胃
主な効能:清熱生津(熱を冷まし、潤いを与える)、健胃消食(胃の働きを助け、消化を促す)
参考文献:『中薬大辞典』では番茄(西紅柿)は「清熱解暑・健胃消食」の効能があり、暑熱による口渇や食欲不振への応用が記載されています。
こんなときにおすすめ
- 暑さで食欲がないとき
- ほてりや口の渇きが気になるとき
- 夏の疲れが残っているとき
▼おすすめ体質: 熱タイプ・津液不足タイプ
▼注意が必要な体質: 冷えが強い方
🕊️ しみこむ薬膳語録
ときどき、からだに涼しいものを入れてみる。
あたまより、からだの声を聞く日があってもいい。