【薬膳入門】薬膳で体質改善する時、重要な事
現代は健康情報過多の時代で書籍、雑誌、webサイトには多くの“健康情報”があふれています。
しかし情報の多さゆえなのか、
- 色々試してみたけれど、結局何をどうすればいいのか分からない…
- 偏った情報を信じて突き進んでいる(違う方向に)
というケースが、実際にはあります。
もちろん様々な情報を得ることは大切なことだと思いますが、違った方向に頑張りすぎると、
「いくら食べても今までと変わらない」
「むしろ新たな不調が出てきたような??」
となる可能性もあります。
つまり色々な健康情報を得ても、それで健康になるかどうかはまた別の話。
と言わざるをえないのです。
こうなってしまう背景には、
「そもそも自分の体がわからない」
「何を柱にしたらいいのか分からない」
ということがベースにあるではないでしょうか?
「食で体を改善する」とはどういうことかを、薬膳の視点で簡単に解説します。
薬膳における体質改善のポイント
不調の正体はバランスの崩れと循環不良
●1年中体や手足が冷えている
●更年期に入り、ほてりが出てきた
●便秘がちで定期的に下剤を使っている
●胃がもたれる、下腹がポッコリ
●生理痛がある、生理前から気分も憂鬱
●眠りが浅く朝スッキリしない
●毎年春はいまひとつ体調がすぐれない
これらの“プチ不調”は薬膳では「体内のアンバランス」と「巡りの不調」の表れと捉えます。
「中医学」を食事に応用する
ですから薬膳をつくる時は、
自分がどういう状況にあるのか?
その状況では、どうすればいいのか?
を把握する必要があります。
その手がかりとなるのが「中医学」(東洋医学・漢方)です。
中医学には「健康」を保つ基本として、
不足を補い
不要なものは捨てる
流れが悪いものは活性化させる
という考え方があります。
これらを食事に応用したのが薬膳です。
薬膳の場合は食べ物を使ってこれらのことを行い体質を改善していきます。
薬膳が”転ばぬ先の杖”になる
そのようなわけで薬膳のベースには中医学があるので、正しくは「中医薬膳」と言います。
中医薬膳には中医学を基盤とした普遍的なロジックがあり発病する前に気づけば、自分自身で対処できることも多い。これは事実です。
しかしひとつの学問として奥が深く、世の中で言われるほど「薬膳って簡単!」「すぐできる」ものではないように私は思います。
でも、今あなたにできることから、1つずつ始めてみてください。(それで良いのです)
日々の小さな調整が“転ばぬ先の杖”となります。
食事が体と心に変化をもたらす
これまで薬膳を通して沢山の方と関わる中で、食事で心身が徐々に変わっていく経過を見てきました。
数か月、年単位で取り組んでいけば「薬膳で体は変わる」ことの意味を実感することでしょう。
私も受講生のみなさまを応援する気持ちで登壇し、薬膳の本質をお伝えしたいと思っています。