【薬膳の効能】なすの効能 2つのポイント
なすの主な効能
涼性
1. 体の熱や血の熱をとる
2. 血と水を巡らし、むくみをとる
なすは体の熱を取る
意外かもしれませんが、なすは体をクールダウンさせる食べ物です。
火を通せば寒性の性質は和らぎますが、基本的には熱を取る方向なんですね。専門的には血の熱を冷まし、出血を止める作用があります。
体質的に体に熱をためている熱証タイプ、炎症傾向の方、夏の熱が抜けきらない時などに向いています。
裏を返せば、冷えタイプの人には不向きと言えます。この場合は、加熱する、別の温性食材を一緒に合わせるなど工夫すると良いでしょう。
血と津液の巡りを良くする
なすは体液の巡りを良くする作用もあります。
血や水の巡りが悪く、むくみがちで腫れ物ができたり、お小水の回数が少ない場合などに適しています。
「一物全体」という言葉があります。なすは皮ごと全部食べた方が、薬効全体を取り込むことができます。
なすに限らず、自然界の植物は皮付近に薬効が集まっていると言われます。皮ごと食べると多くの薬効が体に入ります。