【薬膳の効能】陳皮の効能 気を巡らし湿気を乾かす
陳皮の主な効能
温性
1. 気を巡らせる
2. 湿や痰をとる
滞った気を巡らす
陳皮とはみかんの皮を乾燥させたものです。
中医学では「理気薬」に分類され、気を巡らせる薬として使われます。
お腹や脇、胸が脹る(時に痛み)、喉が詰まったように感じる、精神的過緊張、イライラ、鬱うつ、気詰まりするなどは気の滞りと一定の関係があります。
専門的には陳皮は気滞証に適応します。
みかんの「実」の方は涼性です。みかんの効能はこちら＞
湿を乾燥させ、痰を取り除く
陳皮は湿気を乾かす作用もあります。
例えば気の巡りが悪く、胃腸に余分な湿気や水分が停滞し、痰が多い人にも陳皮は役立ちます。
※中医学の痰は西洋医学の痰とは解釈が異なります
中医学では「気が水を巡らす」とされます。気が停滞すると結果的に水も停滞しやすいわけですね。ですから気と水が停滞した状況で陳皮が使われることが多く、漢方薬でもこういった状況を打開する薬に配合されることが多いです。
参考文献：『中医葯膳学』（中国中医葯出版社）、『中薬大辞典』、『中葯学』（上海科学技朮出版社）、『食材効能大事典』（東洋学術出版社）、その他古典文献
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