【薬膳の効能】砂糖の効能 黒砂糖と白砂糖の違い

砂糖の主な効能
黒砂糖 温性
・体を温め、血の巡りを良くする
・痛みを緩和する
白砂糖 平性
・肺に潤いを与え、咳を止める
・痛みを緩和する
※涼性説もありますが、ここでは平性とします

黒砂糖は体の内側を温める
黒砂糖は体を温め、滞った血を流す作用があります。月経痛、月経不順、産後などにおすすめです。専門的には血瘀タイプに適応します。
また痛みを緩和する性質もあり、冷えてお腹が痛む時などに役立ちます。
さらに脾と肝を補う性質もあるため脾気虚、肝血不足の方にも良いと思います。
痰湿体質(特に湿熱体質)の方には合いません。合う人がいる一方で、合わない人が存在します。これはどんな食べ物にも言えます。

白砂糖は肺に作用する
白砂糖は肺に潤いを与え、乾燥や渇きを癒す薬効があります。例えば肺の乾燥による空咳、喉の渇きの改善に役立ちます。
また腹痛などの痛みを止める作用もあります。
グラニュー糖、氷砂糖、白ざらめも基本的な効能は同じです。氷砂糖は白砂糖よりも滋補作用が強いと言われます。
参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中葯学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献
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※ 本ページは教育目的の一般情報です。医療・診断・治療の代替ではありません。体質や服薬に関しては専門家にご相談ください。









