【薬膳の効能】松の実|肌と喉を潤し、若々しさを保つ「長寿の果」
中医学の定義において松の実(海松子)は、温性の性質を持ち、肺や腸を潤すとともに、不足した「血」を補って体の揺らぎを鎮める効能を持つ食材です。
空咳や乾燥による便秘の改善に加え、中医学で「内風」と呼ばれるめまいやふらつき、震えの予防にも適した、高い滋養強壮効果があります。

中薬学的データ 🍵 医食同源
性味:甘・温 / 帰経:肝・肺・大腸 / 分類:助陽薬・潤下薬
松の実の薬膳的効能とポイント
- 潤肺止咳:肺を潤し、乾いた咳を鎮める
体内の潤い不足を補い、喉や肺の乾燥をケアします。コンコンと続く乾いた咳や、喉のイガイガが気になる時に非常に効果的です。 - 潤腸通便:腸を潤してスムーズな排便を促す
良質な脂質が腸を滑らかにし、コロコロとした乾燥便や、高齢の方の便秘を改善するサポートをしてくれます。 - 滋陰熄風:潤いを補い、体の「揺らぎ」を鎮める
潤いや血が不足することで起こる「内風(めまい、ふらつき、震え、痙攣など)」を鎮める高い薬効があります。体を内側から安定させ、健やかに保ちます。
💡 知っておきたいポイント
松の実はその栄養価の高さから「仙人の食べもの」と呼ばれてきました。油分が多いため、一度にたくさん食べるとお腹が緩くなることがありますが、毎日少しずつ(10〜15粒程度)摂ることで、肌のツヤや髪の潤いを保ち、体のふらつきを予防する助けになりますよ。
松の実はその栄養価の高さから「仙人の食べもの」と呼ばれてきました。油分が多いため、一度にたくさん食べるとお腹が緩くなることがありますが、毎日少しずつ(10〜15粒程度)摂ることで、肌のツヤや髪の潤いを保ち、体のふらつきを予防する助けになりますよ。
適応
乾いた咳・便秘・肌の乾燥
乾いた咳・便秘・肌の乾燥
食べ方
粥・サラダ・ジェノベーゼソース
粥・サラダ・ジェノベーゼソース
注意点
下痢気味の時は控えめに。食べ過ぎると湿熱を生む
下痢気味の時は控えめに。食べ過ぎると湿熱を生む

講師のひとりごと
中医学には「内風」という独特の概念があります。潤いが足りなくなって、体の中で風が吹くようにザワザワと動揺が起こり、めまいや痙攣を招く状態。松の実は、この「風」を鎮めるための潤いと血をチャージしてくれる、本当に頼もしい存在なんですよ。小さな一粒に、若々しさと安定を保つためのすごいパワーが詰まっています。ただし松の実は油分が多いため、食べ過ぎると痰湿を生みます。これはこれで不調を生みますので、食べ過ぎにはご注意くださいね。
参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献
効能を「知る」ことは第一歩。
次は、自分の体質に合う食材を選べる自分になること。そのための道筋があります。






