【薬膳の効能】松の実の効能 体に潤を補給!内風をしずめる作用も。
松の実の主な効能
温性
1. 血と津液を増やし、内風をしずめる
2. 肺を潤し、咳を止める
松の実は血と体液を増やす
松の実は海松子とも言い、体に潤いと血を補給する作用があります。専門的には陰虚体質、血虚体質おすすめです。
また松の実は「内風」をしずめる薬効があります。
内風とは、陰が不足したことで陽気を抑えられなくなり、陽気が上昇して体内が動揺(揺り動かされる)する状況を指します。中学独特の概念ですね。症状としては、めまい、ふらつき、震え、痙攣などが起こります。
この内風をしずめるのが、松の実です。松の実は体に潤いと血を補給するため、内風の予防にも効果的です。
松の実は肺や大腸を潤す
松の実は肺と大腸を潤す作用もあります。(中医学では肺と大腸は表裏関係にあります)
肺は乾燥を嫌う臓器であるため、肺の潤いが不足すると空咳などの症状が出やすくなります。この場合、松の実の肺を潤す作用が役立ちます。
また大腸も乾燥すると便秘になりやすいのですが、松の実の潤い作用で便通の改善が期待できます。
松の実は油分が多いため、食べ過ぎると痰湿を生みます。これはこれで不調を生みますので、食べ過ぎにはご注意くださいね。