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【薬膳の効能】春菊|イライラ・不眠を鎮め、気の巡りを整える「食べるアロマ」

薬膳では、春菊は平性(または涼性)の性質を持ち、こもった熱を冷まし、滞った「気」の巡りをスムーズにする効能を持つ食材です。

目の充血や頭痛、イライラ、不眠といったトラブルのほか、胃腸の調子を整えて食欲を回復させるのにも非常に適しています。

春菊の胡桃和え (胡桃の庭の薬膳)
春菊の胡桃和え (胡桃の庭の薬膳より)

春菊の基本データ

性味:平(〜涼)・甘・微苦・芳香
帰経:肝・肺
主な効能:清熱・理気・潤肺・和胃
分類:理気(あるいは清熱)

春菊の主な薬膳的効能

  • 臓腑のこもった熱を冷ます : 清熱解毒せいねつげどく
    肝・肺・心の熱を冷ます作用があります。肝に熱がこもって起こる目の充血、頭痛、イライラのほか、肺熱による咳や濃い色の痰、心熱による不眠や口内炎、じっとしていられない煩躁感(はんそうかん)の改善に役立ちます。
  • 独特の香りで気の巡りを整える : 疏肝理気そかんりき
    その強い香りが全身の「気」をスムーズに流します。特に自律神経と深く関わる「肝気(かんき)」を整え、ストレスによる不調を和らげます。
  • 胃腸の働きを助け、食欲を戻す : 和胃化痰わいかたん
    脾胃の気の流れを整え、食欲不振や胃もたれを解消します。肺を潤す働きもあるため、乾燥による咳や濃い痰が出る時にもおすすめです。💡 中医学の肝は全身の気の流れを調節します。これは現代の自律神経と関係する概念です。

💡 薬膳の知恵:香りを活かす調理法
春菊の最大の魅力である「香りの成分」は、加熱しすぎると飛んでしまいます。お鍋に入れるときも、サッと火を通す程度にすると、気の巡りを助ける効果を最大限に引き出せます。

適応
イライラ・不眠・目の充血
相性
くるみ・松の実・あさり
注意点
香りが強いので、胃腸が極端に弱い人は少しずつ

講師のキッチンから

子供の頃は、春菊の独特の香りが苦手でほとんど食べた記憶がありません……。ところが大人になったらその魅力に目覚めて、今やお鍋の日は春菊を山盛り用意するほど大好きになりました。胃の中からスーッとさせてくれる、まさに私のための「青い癒し」です。最近疲れているなと感じたら、春菊の香りに包まれてリセットしてみてください。

執筆者:Emiko Ohneda(胡桃の庭 講師)

春菊の薬膳・よくある質問

Q1. どんな食べ方が一番「気」を巡らせますか?
A. 生のままサラダにするか、サッと湯通しする程度がベスト。香りを逃さないように調理するのがポイントです。

Q2. 春菊が「平性」なのはどうして?
A. 分類によって「涼性」とされることもありますが、加熱や調理法次第で幅広く使えるため、日常使いしやすい「平性」として捉えるのが実用的です。

Q3. 春菊の苦味が気になるときは?
A. ごま和えや、くるみ和えなどの油分を含むナッツ類と合わせると、苦味がマイルドになり、さらに「潤い」の効果もアップします。

参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

効能を「知る」ことは第一歩。
次は、自分の体質に合う食材を選べる自分になること。そのための道筋があります。

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