【薬膳の効能】小豆は捨てる、排泄、取り除く!
小豆茶(胡桃の庭の薬膳より)
小豆の主な効能
微寒
1. 余分な水分を排泄し、むくみをとる
2. 熱と毒素を捨てる
小豆は余分な水を捨てる
小豆は体内の水を巡らし、不要な水分を尿で排泄する働きがあります。専門的には水湿・痰飲タイプや気虚タイプに合います。
江戸時代は脚気の脚のむくみとりに使われていたと言われますが、小豆はむくみがちで体が重だるい時などにおすすめです。
ただし、むくみをとりたい場合は砂糖は使わない方が良いでしょう。甘味は「補益」の作用があるため、栄養や水分を体に引き込む作用があります。
つまり「甘く煮た小豆」は水の排泄作用が弱まりますので、むくみをとりたい場合はシンプルに小豆を煮だして「小豆茶」にするか、塩、昆布だしなどで小豆を炊いて煮豆でいただくと良いと思います。
ちなみに小豆は「赤小豆(せきしょうず)」という利水滲湿薬(余分な水を排泄する薬)でもあります。
小豆は熱と毒素を捨てる
小豆は体の熱をとり、体内の毒素を排泄する作用もあります。
体内に熱がたまっている人、特に体内湿気と熱が合わさったような湿熱体質の人におすすめです。
また赤く腫れたできものや化膿性のできもの、かゆみを伴う炎症性の湿疹などの治療にも向いています。
現代では小豆のサポニンには脂質の酸化を抑える作用があり、動脈硬化の予防に良いという研究もあるようです。

ささげの主な効能平性
1. 脾の機能を高め、湿をとる
2. 腎の機能を高めるささげは胃腸を養う
ささげは脾の機能を高める性質があります。
※中医学の「脾」とは消化吸収の一連の機能を指します
ささげは基本的に胃腸虚弱タイプに向き、消化力が弱く、胃腸に余分な水湿...