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【薬膳の効能】小豆(あずき)|むくみ・体の重だるさが気になる人に。「デトックスの名手」

脚がむくんでいる、体が重だるい——そんな時、薬膳では小豆は「利水滲湿薬」として古くから用いられてきました。余分な水を排泄し、体の水の巡りを整える食材です。

小豆は「赤小豆せきしょうず」として生薬にも分類される食材。微寒・甘酸の性質を持ち、心・小腸・脾に作用して、利水消腫・清熱解毒の効能を発揮します。


小豆の薬膳的効能
小豆茶(胡桃の庭の薬膳より)

小豆の薬膳プロフィール

性味:甘・酸・微寒
帰経:心・小腸・脾
主な効能:利水消腫りすいしょうしゅ清熱解毒せいねつげどく

小豆の薬膳効能|わかりやすく

  • 水を巡らし、余分な水分を捨てる
  • 熱と毒素を取り除く

小豆は余分な水を巡らせ、捨てる

小豆は「赤小豆せきしょうず」という利水滲湿薬(余分な水を排泄する薬)です。体内の水の巡りを改善し、不要な水分を尿として排泄します。
体が重だるい時や脚のむくみが気になるときなどに役立ち、水湿タイプの方に適しています。

小豆は熱と毒素を取り除く

体内の熱をとり、毒素を解消する作用があります。
赤く腫れた吹き出物や化膿したできもの、痒みを伴う炎症性の湿疹など、湿熱タイプのケアに向いています。

講師のキッチンから

江戸時代には脚気のむくみ取りにも使われたという小豆。まさに「出す」ための名手です。私も体が重いなと感じる時は、シンプルに小豆だけを煮た「小豆茶」を飲みます。アクが出ますが、そこには薬効も含まれるため、私は“ほどほど”に取り除く感じです。
むくみをとりたい場合は砂糖は使わない方が良いでしょう。甘味は栄養や水分を体に引き込む作用があるため「甘く煮た小豆」は水の排泄作用が弱まります。むくみをとりたい場合は薄い塩味や昆布だしの煮豆などでいただくのが、薬膳的なコツです。

執筆者:Emiko Ohneda(胡桃の庭 講師)

適応
むくみが気になる・体が重だるい、黄疸、湿熱による皮膚炎・吹き出物、腫れ物
薬膳例
小豆茶(砂糖なし)、
はとむぎと小豆の雑穀ご飯、
塩昆布だしで炊いた小豆の煮豆
注意点
利尿作用が強いため、陰虚の方は長期・多食を避ける。

小豆の薬膳・よくある質問

A. 薬膳では、小豆は体の余分な水分を尿として排泄する「利水消腫」の作用がある食材です。脚や体のむくみが気になる時に取り入れると良いでしょう。砂糖を入れずに煮だした「小豆茶」が、むくみケアとしては最もシンプルな活用法です。

A. はとむぎも小豆と同じく利水滲湿薬に分類される食材で、余分な湿気を取り除く作用があります。同じ働きを持つもの同士を組み合わせることで、互いの作用を高め合います。特に梅雨時期や湿気の多い季節の養生に向いた組み合わせです。

A. 見た目の似ている両者ですが、一番の違いは「加熱時の煮崩れ」と「効能」です。小豆は煮崩れしやすく「デトックス(出す)」が中心。対してささげは煮崩れしにくいためお赤飯に重宝され、「滋養(補う)」の力が強いのが特徴です。むくみをとりたい時は小豆、元気を補いたい時はささげ、と使い分けましょう。

A. 市販のものは多くの場合が砂糖が含まれているため、デトックス効果は弱まります。効果を期待するなら、乾燥小豆から煮るか、無糖のレトルト小豆を選ぶのがおすすめです。

A. 薬膳では「清熱解毒」の作用があるとされ、体内の余分な熱や毒素を排出することで、湿熱が原因の皮膚トラブルのケアに向いています。ただし、皮膚症状には様々な原因があります。あくまで日々の食養生として取り入れる視点でお使いください。

参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

※ 本ページは中医薬膳の伝統知識にもとづく教育コラムです。中医学独自の概念・用語にもとづく表現を含みます。特定の効果を保証するものではなく、医療・診断・治療の代替を意図するものではありません。体調や服薬の個別判断は、医師・薬剤師等の専門家にご相談ください。

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ひとり1人が自分の体の主導権を取り戻して、内側から健康になる。胡桃の庭は、そのお手伝いができればと思っています。中医薬膳の叡智を世界へ。

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