【薬膳の効能】亜麻仁の効能 アマニの2つの効能

亜麻仁の主な効能
微温
1 風邪(ふうじゃ)を取り除き、痒みを止める
2 大腸を潤し、便通を良くする
亜麻仁は風邪を取り除く
亜麻仁(フラックスシード)は風邪(ふうじゃ)を取り除き、痒みをおさえる性質があります。
中医学では「風邪」は「ふうじゃ」と読みます。風邪は自然界の風で起こる現象と似た性質を持つ外邪で、発病が急で変化が激しく、体の上部や皮膚、肺などを侵す特徴があります。
また中医学では風邪の影響で「痒み」が発生するとされます。
その点、亜麻仁は風邪を取り除く作用があるため、結果的に痒みをおさえます。
亜麻仁の花
亜麻仁は腸を潤し便を出す
亜麻仁は大腸に潤いを与え、便を出やすくする作用もあります。
例えば陰虚証、血虚証など体質的に体や腸が乾燥し、便秘がちな人に亜麻仁は合います。
日本では亜麻仁の種実を圧搾して「亜麻仁油」として使うことが多いですが、今のところ亜麻仁油の文献は見つからないため、ここでは種実の効能に留めます。
私見では、基本的には原材料である亜麻仁(種実)の性質が、亜麻仁油にも引き継がれるものと考えます。