【薬膳の効能】亜麻仁(あまに)|血を養う、独特の実|肌の乾燥・かゆみ・お通じが気になる方に
肌が粉をふいたようにカサつく、理由のないかゆみ、お通じが滞りがち——薬膳では、亜麻仁(あまに)は血を養って乾きを潤す種実とされます。
亜麻仁は、主に血虚タイプの方に向き、内側から乾きを癒す、小さな潤いの種。効能と「どんな時に食べたらよい?」を、あわせて紹介します。

亜麻仁の薬膳プロフィール
帰経:肝・肺・大腸
主な効能:養血祛風・潤燥通便
亜麻仁の薬膳効能|わかりやすく
- 血を補い、かゆみをしずめる
- 便通をうながす
乾燥肌・かゆみが気になる人に
薬膳では、亜麻仁は「血」を養う効能があり、とくに血の不足による肌の乾燥やかゆみが気になる方の養生に向きます。
中医学では、血が不足すると肌や体への栄養と潤いが弱まると考えます。亜麻仁は血を増やすことで、乾燥やかゆみにやさしく寄り添うイメージです。
お通じが滞りがちな日に
亜麻仁は、腸を潤して便通をうながす性質もあわせ持ちます。腸の潤いが不足して便がかたくなり、お通じが滞りやすい方の養生にも向きます。
効能通りにいかない人も…
薬膳の目で見ると、亜麻仁はすべての人に合うわけではなく、中には負担に感じる人もいると思います。例えば、胃腸が弱く、脾(消化の力)がお疲れぎみの方は、潤す油分が重く感じられることもあります。このタイプの方はごく少量にする(または控える)ことが、その方にとっての養生法と言えます。
効能の先を知りたくなった、その探究心こそ、薬膳がいちばん大切にするもの。薬膳の入り口は、いつでも開いています。
なぜ、同じ食べ物で結果が分かれるのか?
効能はブーメラン——強く効くものほど、強く外れる ≫
講師のキッチンから
亜麻仁といえば「亜麻仁油」を思い浮かべる方も多いですね。私見では、原材料である亜麻仁(種実)の性質は、亜麻仁油にもおおむね引き継がれるものと考えています。種実そのものを砕いて使うのも、油でとり入れるのも、それぞれに良さがあります。
肌の乾燥・カサつき、むずむずするかゆみ、お通じが滞りがち、髪のパサつき
砕いた亜麻仁をヨーグルトに(手軽なうるおい補給に)、サラダや和え物のアクセント(食事に取り入れて)、亜麻仁油をドレッシングに(加熱せず生で)
酸化しやすいため、鮮度に注意を。亜麻仁油は加熱を避け、開封後は早めに使い切るのがおすすめです。
参考文献:『中薬大辞典』、『中葯学』(上海科学技朮出版社)、『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献
※ 本ページは中医薬膳の伝統知識にもとづく教育コラムです。中医学独自の概念・用語にもとづく表現を含みます。特定の効果を保証するものではなく、医療・診断・治療の代替を意図するものではありません。体調や服薬の個別判断は、医師・薬剤師等の専門家にご相談ください。





