【薬膳の効能】大豆|豆腐や納豆にする、その理由|疲れ・むくみが気になる方に
疲れやすく元気がわかない、消化が進まない、むくみがち——薬膳では、大豆は気血を補い、脾を養う豆とされます。
大豆は、主に気虚・血虚タイプの方に向き、気血を底支えする、畑の滋養豆。効能と「どんな時に食べたらよい?」を、あわせて紹介します。

大豆の薬膳プロフィール
帰経:脾・胃・大腸
主な効能:補気養血・健脾消積・利水消腫
大豆の薬膳効能|わかりやすく
- 気と血を補う
- 脾をととのえ、消化を助ける
- 余分な水湿を取り除く
講師のキッチンから|豆腐からきな粉まで
大豆のすごいところは、姿を変えて暮らしに溶け込んでいることです。豆腐や湯葉になればやさしく消化を助け、納豆や味噌、醤油のように発酵させれば、また違った持ち味が生まれます。煮豆やきな粉まで含めると、すごいバリエーションですよね。加工によって体への働きかけ方が少しずつ変わるのも面白いところ。先人たちの大豆の“展開力”には感銘を受けます。
疲れやすく顔色がさえない人に
薬膳では、大豆は気と血を養う効能があります。顔色がさえない、疲れやすくて元気が続かない、立ち上がるとくらっとする——そんな気と血が両方不足した「気血両虚」タイプの方の養生に向きます。
食が細くお腹が張りやすいときに
大豆は消化吸収の要である脾を養いながら、胃腸にたまった食べ物(食積)の消化を促す働きもあります。胃腸が弱く食が細い、お腹が張りやすい気虚タイプの方の養生に向きます。
むくみ・水分の滞りが気になる日に
大豆は体にたまった余分な水を巡らせて流す性質があり、とくに体に湿気がこもった状況に適します。手足がむくみやすい、尿の出がすっきりしない時などにも合います。
効能通りにいかない人も…
薬膳の目で見ると、大豆はすべての人に合うわけではなく、かえって負担に感じる人もいると思います。例えば、気が滞りがちでお腹が張りやすく、消化に時間がかかる方にとっては負担になることもあります。このタイプの方は、煮込んだり、よく噛んで少なめにいただくなどのひと工夫が養生になります。
「自分の体は、今どちらだろう?」——そう問えた時点で、あなたはもう薬膳の入り口に立っています。
なぜ、同じ食べ物で結果が分かれるのか?
効能はブーメラン——強く効くものほど、強く外れる ≫
顔色がさえない・疲れやすい/立ち上がるとくらっとする/消化不良・お腹が張りやすい/手足がむくみ、尿がすっきり出ない
五目豆(脾胃を養う常備菜)、
大豆と昆布の煮物(むくみ対策に)、
大豆と根菜のスープ(気血を補う一品)
消化に時間がかかるため、よく噛んで少量から。
参考文献:『中薬大辞典』、『中葯学』(上海科学技朮出版社)、『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献
※ 本ページは中医薬膳の伝統知識にもとづく教育コラムです。中医学独自の概念・用語にもとづく表現を含みます。特定の効果を保証するものではなく、医療・診断・治療の代替を意図するものではありません。体調や服薬の個別判断は、医師・薬剤師等の専門家にご相談ください。





