【薬膳の効能】黒米の効能 プレ更年期以降におすすめ
黒米と里芋のごはん(胡桃の庭の薬膳より)
黒米の主な効能
平性
1. 腎と脾の機能を高め、陰を補う
2. 目の不調を改善する
老化をソフトランディングさせる
中医学の「腎」とは、成長と老化、生殖機能に深く関わり、全身の水液代謝の要でもあります。そして深い呼吸を成り立たせる働きがあります。
黒米はこれらの機能を高めるため、薬膳では老化症状の改善などに使われ、胡桃の庭でもプレ更年期以降におすすめしています。
私は玄米と黒米を合わせて炊くことが多いのですが、黒米はしっかり浸水すれば、モチモチした食感です。
黒米は水につけておくと、濃い紫色の色素が水に溶けだします。この紫の水を使って炊くと「黒いご飯」になり多くの薬効が含まれています。
眼精疲労などに
黒米のもうひとつの効能は「明目」と言い、目の不調を改善する薬効があります。
眼精疲労、かすみ目、視力の低下などを改善します。米類の中では、黒米だけが持つ作用です。
現代では黒米の「青紫色」はアントシアニンというポリフェノールの一種とされます。視覚に関わるタンパク質の合成に関わり、視力低下の防止などに効果があると言われます。この点は薬膳と共通していますね。