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【薬膳の効能】黒米(くろまい)|老化防止・目のかすみ、更年期にも。「滋養の黒い米」

薬膳では、黒米は平性の性質を持ち、生命力の源である「腎」を補い、「血」を巡らせて内臓を健やかに保つ食材です。

古くから「長寿米」とも呼ばれ、アンチエイジングや目の疲れ、産後の体力回復などに重宝されてきました。白米に混ぜて炊くことで、手軽に不足した補う力をプラスできます。

黒米の薬膳的効能

黒米と里芋のごはん(胡桃の庭の薬膳より)

黒米の薬膳プロフィール

性味:甘・平
帰経:脾・胃・腎
主な効能:滋陰補腎じいんほじん健脾けんぴ明目・活血めいもく・かっけつ

黒米の薬膳効能解説

  • 腎と脾の機能を高め、潤いを補う
  • 目の不調を改善する

黒米は老化をソフトランディングさせる

黒米は生命力の根源である「腎」「脾」の働きを助けます。腎の衰えによる足腰のダルさや、若白髪のケア、脾の機能の弱りによる消化力の低下などに役立ちます。

💡 プレ更年期以降にもおすすめ
黒米は成長と老化に関わる「腎」の機能を高めるため、薬膳では昔から老化症状の改善などに使われてきました。胡桃の庭でもプレ更年期以降におすすめしています。

黒米は目の不調にも。

黒米のもうひとつの効能は「明目」と言い、目の不調を改善する薬効があります。米類の中では、黒米だけが持つ作用です。
眼精疲労、かすみ目、視力の低下などを改善します。貧血や産後の滋養強壮にも良いでしょう。

現代では黒米の「青紫色」はアントシアニンというポリフェノールの一種で視覚に関わるタンパク質の合成に関わり、視力低下の防止などに効果があると言われます。この点は薬膳と共通していますね。

適応
腎虚血虚、目のかすみ、ふらつき、若白髪
薬膳例
黒米と里芋と昆布のごはん、炊き込みごはん、お粥
注意点
皮が硬いためしっかり浸水を。

講師のキッチンから

私は玄米と黒米を合わせて炊くことが多いのですが、黒米はしっかり浸水すれば、モチモチした食感です。
黒米は水につけておくと、濃い紫色の色素が水に溶けだします。この紫の水を使って炊くと「黒いご飯」になり多くの薬効が含まれています。

執筆者:Emiko Ohneda(胡桃の庭 講師)

 

黒米の薬膳・よくある質問

Q1. 黒米はどのように炊くのがおすすめですか?
A. 白米や玄米に大さじ1〜2杯を混ぜて炊くのが手軽です。皮が硬いので、炊く前にしっかり浸水させてください。水に浸けると濃い紫色の色素が溶け出しますが、この紫の水ごと炊くと薬効を余さず摂ることができます。

Q2. 黒米と黒豆は薬膳的にどう違いますか?
A. どちらもを補いますが、黒米は「滋陰補腎(陰を潤しながら腎を養う)」が中心で、白髪や耳鳴りなどの老化症状に向きます。黒豆は「活血利水」の作用が加わり、むくみや血の巡りが気になる方にも適しています。

Q3. 更年期世代に黒米がいいと聞きましたが、どのような理由ですか?
A. 更年期はの機能が低下し、陰虚の症状(ほてり、乾燥、不眠など)が出やすくなる時期です。黒米は腎を補いながら陰を潤す作用があるため、この年代の方の日常食として取り入れやすい食材です。

参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

※ 本ページは中医薬膳の伝統知識にもとづく教育コラムです。中医学独自の概念・用語にもとづく表現を含みます。特定の効果を保証するものではなく、医療・診断・治療の代替を意図するものではありません。体調や服薬の個別判断は、医師・薬剤師等の専門家にご相談ください。

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