【薬膳の効能】ピスタチオ|殻が笑う、温める実|お腹や足腰の冷え・夜間のトイレが気になる方に
お腹が冷えて下しやすい、足腰が冷える、夜間に何度もお手洗いに起きる——薬膳では、ピスタチオはおなかと足腰を芯から温める木の実とされます。
ピスタチオは、主に陽虚タイプの方に向き、ナッツでは珍しい“温性”の実。効能と「どんな時に食べたらよい?」を、あわせて紹介します。

ピスタチオの薬膳プロフィール
帰経:脾・肺・腎
主な効能:温腎暖脾
ピスタチオの薬膳効能|わかりやすく
- 腎を温める
- 脾を温め、お腹を整える
講師のキッチンから
ピスタチオは、中国語で「開心果(カイシングオ)」と呼ばれます。実が熟すと殻が自然にぱかっと開き、その姿が笑っているように見えることから付いた名前だとか。「開心」には“うれしい・楽しい”という意味もあるそうで、食べる前からなんだか元気が出そうな響きですね。体を温める木の実なので、寒い季節のおやつにぴったりです。
足腰の冷えが気になる人に
薬膳では、ピスタチオは腎を温める効能があります。足腰が冷えやすい、夜間に何度もトイレに行く方などの養生に向きます。
お腹が冷えやすいときに
ピスタチオは、脾を温める性質もあわせ持ちます。お腹や手足が冷えやすく、冷たいものを食べるとお腹の調子が乱れやすいときにも向きます。
効能通りにいかない人も…
薬膳の目で見ると、ピスタチオはすべての人に合うわけではなく、中には負担に感じる人もいると思います。例えば、ほてりやのぼせが出やすい陽盛タイプや陰虚タイプの方は、食べる量を控えめにすることが、その人にとっての養生になります。
「ナッツは体にいいはず」——その情報通りにいかない違和感に気づけたあなたは、すでに薬膳の入り口におられます。
なぜ、同じ食べ物で結果が分かれるのか?
効能はブーメラン——強く効くものほど、強く外れる ≫
手足・足腰の冷え/お腹の冷え・食欲のなさ/夜のお手洗いの近さ
そのまま間食に/刻んでお粥やスープのトッピングに/くるみ・なつめと合わせた温めおやつ
温性のため、ほてりやのぼせが気になる方は控えめに。
参考文献:『中薬大辞典』、『中葯学』(上海科学技朮出版社)、『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献
※ 本ページは中医薬膳の伝統知識にもとづく教育コラムです。中医学独自の概念・用語にもとづく表現を含みます。特定の効果を保証するものではなく、医療・診断・治療の代替を意図するものではありません。体調や服薬の個別判断は、医師・薬剤師等の専門家にご相談ください。





