【薬膳の効能】にんにくの効能 3つのポイントと注意点
にんにくの主な効能
温性
1. お腹を温める
2. 気の巡りを活性化する
3. 解毒する
にんにくはお腹を温め、下痢を改善する
にんにくは寒邪を追い払い、お腹を温める作用があります。
お腹の冷えによる腹痛や下痢などに適します。基本的ににんにくは寒証タイプの方に向いています。
にんにくは気を巡らす
にんにくは気の巡りを活性化する作用もあります。
気の滞りが原因の消化不良や胸の閉塞感、お腹や胸の脹った痛みの改善などに良いでしょう。
にんにくは解毒する
にんにくは解毒作用もあり、体内の毒素を取り除きます。
昔は食中毒や感染症などに使われることがあったようです。ちなみに、にんにくは殺虫作用もあり昔は寄生虫対策にも使われたようです。
熱証タイプの人は注意
上記で述べたとおり、にんにくは基本的に寒証向きの食物です。
体に過剰な熱をためている実熱タイプの人や陰虚による虚熱が盛んな人(陰虚火旺)が、にんにくを大量に摂ったり、頻繁に摂ると熱症状が悪化する可能性があります。
このような体質の方はにんにくの量や摂る頻度は控えめにした方が良いでしょう。
特に肝熱や胃熱がある人は要注意です。このタイプの人はにんにくを摂りすぎると、目の充血や口腔の炎症、喉の渇きなどが悪化しやすいと私は思います。