【薬膳の効能】そら豆(そらまめ)|初夏のむくみ・消化不良・炎症性の肌トラブルに。「夏の身体を癒す豆」
疲れやすさ、消化不良、むくみ、炎症性の皮膚トラブルが気になる時。薬膳では、そら豆は胃腸を整え、炎症を鎮め、余分な水を捌く作用があります。蒸し暑く、体に湿気がこもりはじめる初夏の体調管理に取り入れたいお豆です。
平性・甘で、健脾益気・利水滲湿・清熱解毒・消腫の効能を持ちます。脾気虚による消化不良や湿熱による炎症の改善に適しています。

そら豆の薬膳プロフィール
帰経:脾・胃
主な効能:健脾益気・利水滲湿・清熱解毒・消腫
そら豆の薬膳効能|わかりやすく
- 胃腸の働きを高める
- 炎症をしずめる
- 余分な水分を排泄する
そら豆は胃腸を養い、消化吸収力を強化
「脾」の機能を養い消化吸収力を高め、気を補います。
疲れやすい、消化不良、食欲不振、下痢が多い方などに向いています。
そら豆は熱毒を取りのぞき、炎症をしずめる
そら豆は熱毒(激しい炎症・化膿性の炎症など熱性病変の総称)を取りのぞく性質があります。
赤いニキビ、赤い湿疹や吹き出物などの炎症性の皮膚病や感染症、熱中症、のどの痛みや腫れなどの身体の炎症性のトラブルの改善に向いています。
そら豆は余分な水分を捨て去る
水液代謝を改善し、余分な水分を尿で排泄する働きがあります。むくみがちな方に良いでしょう。
💡 そら豆の効能を総合すると「消化吸収力が弱く、むくみがちなタイプの方に向く」ことが分かります。基本的に豆類の多くは似た作用がありますので、この体質の方は積極的に取り入れると良いでしょう。
講師のキッチンから
そら豆が旬を迎える頃は、蒸し暑くビールや飲み物がすすみ体内に余分な水分がたまりがちな時期です。やはり自然の摂理はうまくできているように思います。ただし食べ過ぎるとお腹が脹りやすいのでご注意を。ここが難しいです。腹八分目ならプラスに働き、腹十割を超えればマイナスになりうるというイメージですね。(そら豆に限らずですが…)
疲れやすい・消化不良・食欲不振・下痢、むくみ、炎症性の皮膚トラブル・腫れ物
食べ過ぎるとお腹が張りやすい。腹八分目を目安に。蚕豆症(G6PD欠乏症)の方は食べないこと。
そら豆の薬膳・よくある質問
A. 薬膳では「利水滲湿」の作用があり、体内の余分な水分を尿として排泄する効能があります。小豆のような強い利水作用とは異なり、胃腸を整えながら穏やかに水はけを改善するイメージです。旬の初夏は湿気が多くむくみやすい季節でもあるため、タイミング的にもおすすめです。
A. 薬膳では「清熱解毒・消腫」の作用があり、体内の余分な熱や毒素を排出することで、炎症性の皮膚トラブルのケアに向いています。小豆も同じく清熱解毒の作用を持つ食材で、組み合わせて取り入れるのもひとつの方法です。
A. 基本的な効能は大きく変わらないと考えられます。旬の生そら豆が理想的ですが、冷凍を活用してスープや炒め物に加えるだけでも、日々の食養生として十分です。
参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献
※ 本ページは中医薬膳の伝統知識にもとづく教育コラムです。中医学独自の概念・用語にもとづく表現を含みます。特定の効果を保証するものではなく、医療・診断・治療の代替を意図するものではありません。体調や服薬の個別判断は、医師・薬剤師等の専門家にご相談ください。





