【薬膳の効能】セロリの効能 熱をとり、のぼせ、目の充血を改善
薬膳では、セロリは涼性で臓腑などの熱をさます性質があります。
また気の上亢をおさえる作用もあり、のぼせ、目の充血、イライラなどの改善にも役立ちます。

中薬学から見るセロリ
性味:涼・甘〜微苦・芳香
帰経:肝・肺
主な効能:清熱平肝・理気・利尿
季節:春〜初夏(通年可)
帰経:肝・肺
主な効能:清熱平肝・理気・利尿
季節:春〜初夏(通年可)
現代薬膳から見るセロリ
薬膳における「セロリ」の主な効能とポイントを紹介します。
涼性
臓腑や血の熱をとる
2. 肝陽の上亢をおさえる
セロリは臓腑の熱をとる
セロリは臓腑や血の熱をとる作用があります。専門的には肝熱、肺熱、血熱をとり、熱による各種不調を改善します。
例えば肝熱による目の充血や頭痛、肺熱による咳、血熱による各種出血などを改善します。
💡 逆に言えば、体が冷えている方は不向きと言えます。加熱したり、別の温性の食べ物などを合わせると良いでしょう。
気の巡りに作用する
セロリは独特の香りで気の巡りをととのえます。そして肝陽の上亢をおさえる働きがあります。
「肝陽上亢証」の背後には肝陰虚(肝血虚含む)があります。陰の不足で肝陽を制御できず、陽気が上亢する現象です。
その結果、顔が赤く目が充血して頭痛、のぼせ、耳鳴、動悸、不眠、怒りっぽいなどの症状が起こりますが、セロリはこのような状況で役立ちます。
初心の方にはかなり難しいかもしれません。詳細は「肝」の講座で解説しています。
用途
のぼせ、目の充血、気分の高ぶりなどに。
のぼせ、目の充血、気分の高ぶりなどに。
相性
鶏・豚・えび/サラダ・炒め物・スープに。
鶏・豚・えび/サラダ・炒め物・スープに。
注意
強い香りが苦手なら下茹でして和らげる。
強い香りが苦手なら下茹でして和らげる。
参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中葯学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献
ほかの食材効能一覧はこちら≫ | 二十四節気一覧 | 薬膳用語集
※ 本ページは教育目的の一般情報です。医療・診断・治療の代替ではありません。体質や服薬に関しては専門家にご相談ください。






