【薬膳の効能】セロリの効能 熱をとり、のぼせ、目の充血を改善
セロリの主な効能
涼性
1. 臓腑や血の熱をとる
2. 肝陽の上亢をおさえる
セロリは臓腑の熱をとる
セロリは臓腑や血の熱をとる作用があります。専門的には肝熱、肺熱、血熱をとり、熱による各種不調を改善します。
例えば肝熱による目の充血や頭痛、肺熱による咳、血熱による各種出血などを改善します。
逆に言えば、体が冷えている方は不向きと言えます。加熱したり、別の温性の食べ物などを合わせると良いでしょう。
気の巡りに作用する
セロリは独特の香りで気の巡りをととのえます。そして肝陽の上亢をおさえる働きがあります。
「肝陽上亢証」の背後には肝陰虚(肝血虚含む)があります。陰の不足で肝陽を制御できず、陽気が上亢する現象です。
その結果、顔が赤く目が充血して頭痛、のぼせ、耳鳴、動悸、不眠、怒りっぽいなどの症状が起こりますが、セロリはこのような状況で役立ちます。
初心の方にはかなり難しいかもしれません。でもこういったロジックが中医薬膳の世界です。詳細は「肝」の講座で解説しています。