【薬膳のはなし】なつめと生姜は営衛調和の組み合わせ
🔵 基本的に受講生さまに向けた内容です
営衛調和とは
営衛調和とは営気と衛気を調和させることを指します。
※「営気」とは脈中の気、「衛気」とは体表や脈外の気
ここで言う「調和」とは、それぞれの機能を穏やかに活性化するニュアンスをイメージしてみてください。
ちなみに「桂枝湯」では営衛調和が重要な意味を持ちます。
(桂枝・芍薬で営衛を調和し、大棗・生姜でさらに営衛調和を補強して風邪を取り除く)
大棗(なつめ)と生姜のペア
大棗(なつめ)は脾気を増やし、陰液を補います。
生姜は気を発散して体表への流れを促進します。
つまり、なつめと生姜を一緒に使うと、増やした気や陰液を体表に向けて巡らし、営衛調和につながります。
強力な作用はありませんが、未病までの範囲であれば、むしろ穏やかな作用の方が合っています。
家庭でできる組み合わせとして覚えておき、必要に応じて活用すると良いでしょう。