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【薬膳の効能】たけのこ|熱と痰を取り除き、体内の余分なものを掃除する「春の芽吹き」

薬膳では、たけのこ(竹筍)は寒性の性質を持ち、体内にこもった余分な熱を強力に冷まし、溜まった「痰」や「未消化物」を解消する効能を持つ食材です。

肺熱による咳や胃腸の熱による便秘、そして消化不良でお腹が張るときなど、体の中の「余分なもの」を掃除したいときに非常に適しています。

たけのこ

たけのこの基本データ

性味:寒・甘
帰経:肺・胃・大腸
主な効能:清熱化痰・消食和中・通便
分類:清熱(あるいは化痰)

たけのこの主な薬膳的効能

  • 肺や胃腸の熱を取り除く : 清熱化痰せいねつかたん
    たけのこは強力な「清熱」作用があり、体の熱を冷まします。肺熱による咳や黄色い痰、胃熱による喉の渇きや口内炎、大腸の熱による便秘などの改善に役立ちます。
  • 溜まった「痰」を解消する : 豁痰かったん
    中医学でいう「」とは、余分な水分が滞って固まった病理物質。たけのこは、この頑固な痰を解消し、巡りを良くする働きがあります。
  • 胃腸の未消化物を掃除する : 消食導滞しょうしょくどうたい
    胃腸に溜まった未消化物(食滞)を解消します。食べ過ぎや消化不良でお腹が脹った「腹部脹満感」のときに最適です。

💡 薬膳の知恵:たけのこの「削ぎ落とす」力
たけのこは一言で言えば「余分なものを取り除く」食べ物です。体に熱や痰、老廃物が溜まっている人には救世主ですが、一方でエネルギーを削る力も強いため、体が冷えている虚弱体質の方には向きません。

適応
咳・便秘・消化不良
相性
わかめ・豚肉・米(もち米)
注意点
虚弱体質や冷え性の人は控えめに

講師のキッチンから

たけのこは体が冷えている人や虚弱体質の方は少し注意が必要です。冷え体質の方は温かいスープにするなど、調理法を工夫すると良いと思います。たけのこに限らず、薬膳ではどんな食べ物も「人が先」です。

執筆者:Emiko Ohneda(胡桃の庭 講師)

たけのこの薬膳・よくある質問

Q1. 灰汁(あく)抜きは薬膳的にも必要?
A. はい。たけのこのえぐみ(シュウ酸)は、人によっては「熱」として反応したり、胃腸の負担になったりします。米糠や鷹の爪を使って丁寧に灰汁を抜くことで、薬効を安全に引き出せます。

Q2. お腹が冷えやすい人が食べるコツは?
A. 寒性を和らげるために、温性の「生姜」や「ネギ」をたっぷり使ったり、温める力の強い「もち米」と一緒に炊き込みご飯にすると良いでしょう。

Q3. 春以外でも効果はある?
A. 水煮のたけのこなども流通していますが、やはり春の「発散」のエネルギーが強い時期に食べるのが、中医学の季節の養生(天人合一)に最も適しています。

参考文献:『中医葯膳学』(中国中医葯出版社)、『中薬大辞典』、『中医飲食営養学』(上海科学技朮出版社)、『食材効能大事典』(東洋学術出版社)、その他古典文献

効能を「知る」ことは第一歩。
次は、自分の体質に合う食材を選べる自分になること。そのための道筋があります。

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